『笑う20世紀 (赤)』
藤井青銅・著
NHK-FMでドラマ化された"笑える読み物"が登場!
一見したところ、どこにでもある私鉄沿線駅前の風景だ。だがここは、並の駅前商店街ではない。それは、この街に住んでいる俺が一番よく知っている。
俺の目の前に、真赤なハッピ姿の男があらわれた。
「社長。寄っていかない?」
「い、いや……あの……」
俺がしどろもどろで答えると、男はたたみかけてくる。
「ね。社長! ウチは可愛いコ、いっぱいそろってるよ。みんなこの春、看護学校を出たばかりのピチピチギャル。どうせ脈をとられるのなら若いコのほうがいいでしょ。八時までに入れば追加料金なしのポッキリで定期健康診断ができるから……」
「結構です!」
(「恐怖の駅前商店街」より)
NHK-FM青春アドベンチャーでラジオドラマ化され、絶大な人気を誇った伝説のショートショート集が、電子書籍でついにリニューアル復刊。巻末には、オリジナルの「単行本あとがき」に続いて、新たに執筆した「電子版あとがき」が収録されている。
・恐怖の駅前商店街
・新聞が来た日
・ドラマチックな恋
・ヨセ・オブ・ドリームス
・南関東大地震
●藤井青銅(ふじい・せいどう)
「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選。以降、放送作家兼作家になり、「夜のドラマハウス」「オールナイトニッポン・スペシャル」をはじめ、書いたラジオドラマは数百本にのぼる。元祖「ヴァーチャルアイドル・芳賀ゆい」を伊集院光と共に創ったり、腹話術師いっこく堂の脚本・演出を担当して衝撃的なデビューもプロデュース。日本の国語辞書にはじめて「東洋一」の項目を載せた男、でもある。
『笑う20世紀 (青)』
藤井青銅・著
あの時代を笑いで切り取った傑作ショートショート集
店は混んでいるようだ。奥から別のホステスが出てきて、「ごめんなさい。少し待っていただけると席をご用意しますから」 と、俺たちを控え室に案内しようとする。
すると高木は胸ポケットから何かを出して、ちらりとホステスに見せた。クレジットカードのようだった。
ホステスは急に、半分あけかけた控え室のドアをすぐに閉めた。
「席ができました。どうぞこちらへ」
表情も変えず、俺たちを店内へ連れていく。さっき半分あいたドアから俺はたしかに見たのだが、控え室には先客がいた。なのに、俺たちのほうを先にしたのだ。
(「メンデレビウム・カード」より)
NHK-FM青春アドベンチャーでラジオドラマ化され、絶大な人気を誇った伝説のショートショート集が、電子書籍でついにリニューアル復刊。巻末には、オリジナルの「単行本あとがき」に続いて、新たに執筆した「電子版あとがき」が収録されている。
・メンデレビウム・カード
・ゲンゴ十番勝負
・現代人は病んでいる
・清き一票
・たぬきのくじ
●藤井青銅(ふじい・せいどう)
「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選。以降、放送作家兼作家になり、「夜のドラマハウス」「オールナイトニッポン・スペシャル」をはじめ、書いたラジオドラマは数百本にのぼる。元祖「ヴァーチャルアイドル・芳賀ゆい」を伊集院光と共に創ったり、腹話術師いっこく堂の脚本・演出を担当して衝撃的なデビューもプロデュース。日本の国語辞書にはじめて「東洋一」の項目を載せた男、でもある。
『笑う20世紀 (黄)』
藤井青銅・著
古書店でプレミア値がついたあの名作がついに復刊!
たばこの箱をひと回り大きくしたサイズ。
黒いプラスチック製で、表面にスイッチらしいものはない。
側面にON・OFFのための簡単なスイッチと赤いボタンがついている。
上部には、赤い半透明のプラスチックで保護された、小さな真空管のようなものがついていた。
持ってみると、軽かった。
「なぁに、これ」
「それは、ガイガーカウンターだよ。ガイガーカウンターというのは放射能を測定する機械なんだ」
「ま!」
やがて恵子が冷蔵庫の中から食品を出して、テーブルに並べた。
「ようし、さがっていろ。危険だ」
俊郎はその一つ一つに、神妙な顔でガイガーカウンターをあてていく。
(「パパのガイガー」より)
NHK-FM青春アドベンチャーでラジオドラマ化され、絶大な人気を誇った伝説のショートショート集が、電子書籍でついにリニューアル復刊。巻末には、オリジナルの「単行本あとがき」に続いて、新たに執筆した「電子版あとがき」が収録されている。
・パパのガイガー
・借りもの競走
・火事男
・古典芸能の夕べ
・こおろぎ橋
●藤井青銅(ふじい・せいどう)
「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選。以降、放送作家兼作家になり、「夜のドラマハウス」「オールナイトニッポン・スペシャル」をはじめ、書いたラジオドラマは数百本にのぼる。元祖「ヴァーチャルアイドル・芳賀ゆい」を伊集院光と共に創ったり、腹話術師いっこく堂の脚本・演出を担当して衝撃的なデビューもプロデュース。日本の国語辞書にはじめて「東洋一」の項目を載せた男、でもある。
『笑う20世紀(ピンク)』
藤井青銅・著
テレビ業界には不思議なルールが存在する…? 笑えるショートショート集
「さぁさ、奥さん。これはお得だよ。とにかく落ちる。よく落ちる。落ちすぎちゃって、ドーモスイマセン!」
『こらーっ。許可を得て商売しているのか! 著作権法違反の疑いがある!』
「やばい。GAGRACの調査員か」
……過去五十年にさかのぼり、すべてのギャグに著作権が認められた。その使用にあたっては著作権料の支払いと、著作権者の表示が必要になるのだ。
(「ギャグ著作権」より)
NHK-FM青春アドベンチャーでラジオドラマ化され、絶大な人気を誇った伝説のショートショート集、待望の新作が登場! すべて単行本未収録作品で構成された電子オリジナル。巻末には、著者自身による「自筆解説」が収録されている。
●藤井青銅(ふじい・せいどう)
「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選。以降、放送作家兼作家になり、「夜のドラマハウス」「オールナイトニッポン・スペシャル」をはじめ、書いたラジオドラマは数百本にのぼる。元祖「ヴァーチャルアイドル・芳賀ゆい」を伊集院光と共に創ったり、腹話術師いっこく堂の脚本・演出を担当して衝撃的なデビューもプロデュース。日本の国語辞書にはじめて「東洋一」の項目を載せた男、でもある。
『笑う20世紀(紫)』
藤井青銅・著
死の間際、父が言い残したかったのは「ニャンコスター」だった…? 笑えるショートショート集
譲次は、自分を見つめる母の目が真っ赤に腫れているのに気付いた。あきらかに、それは泣きはらしたあとだった。
「!……ひ、ひょっとして……」
父はゆっくりとうなずいた。
「譲次、おめでとう」
そして、手に持った赤い紙を譲次に示した。「召集令状だ。《一週間後の午前十時、両国国技館前に参着すべし》とある。相撲取りになって、お国のために尽くしてこい」
(「報国」より)
NHK-FM青春アドベンチャーでラジオドラマ化され、絶大な人気を誇った伝説のショートショート集、待望の新作が登場! すべて単行本未収録作品で構成された電子オリジナル。巻末には、著者自身による「自筆解説」が収録されている。
●藤井青銅(ふじい・せいどう)
「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選。以降、放送作家兼作家になり、「夜のドラマハウス」「オールナイトニッポン・スペシャル」をはじめ、書いたラジオドラマは数百本にのぼる。元祖「ヴァーチャルアイドル・芳賀ゆい」を伊集院光と共に創ったり、腹話術師いっこく堂の脚本・演出を担当して衝撃的なデビューもプロデュース。日本の国語辞書にはじめて「東洋一」の項目を載せた男、でもある。
『笑う20世紀(緑)』
藤井青銅・著
さびれた温泉地を盛り上げようと老人たちが考え出したのは…? 笑えるショートショート集
「自分の見たい夢を見ることができるなんて、それこそ『夢』みたいな話じゃないか」
「その『夢』を現実にしたのが、我が社の開発した『ドリーム・マシーン』なのです。一本のカセットには、一つの物語が特殊な電磁気によって記録されています。これを機械にセットして、この『ドリーム・バンド』を頭にはめて眠ればいいのです」(「夢みる瞳」より)
NHK-FM青春アドベンチャーでラジオドラマ化され、絶大な人気を誇った伝説のショートショート集、待望の新作が登場! すべて単行本未収録作品で構成された電子オリジナル。巻末には、著者自身による「自筆解説」が収録されている。
●藤井青銅(ふじい・せいどう)
「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選。以降、放送作家兼作家になり、「夜のドラマハウス」「オールナイトニッポン・スペシャル」をはじめ、書いたラジオドラマは数百本にのぼる。元祖「ヴァーチャルアイドル・芳賀ゆい」を伊集院光と共に創ったり、腹話術師いっこく堂の脚本・演出を担当して衝撃的なデビューもプロデュース。日本の国語辞書にはじめて「東洋一」の項目を載せた男、でもある。
『多摩の台病院ものがたり 1』
米山公啓・著
ちょっとおかしな医者たちの、まっすぐな挑戦!
ベッド数300床、地域密着型の病院として発展してきた"多摩の台病院"。
東城医大から鬼角医師が派遣された直後、外来で事件は起きます。
「瞬間湯沸器」の異名を取る鬼角医師が、多摩の台病院を舞台に、ところ狭しと暴れまくり、これに風穴徹、医者本武蔵、催湖京造といった、ひと癖もふた癖もある医者たちが加わって……。
ブラックボックス化した医療の裏舞台がチラッと覗ける、抱腹絶倒の病院エンターテインメント、第一弾の登場! 巻末付録として、キャラクター設定資料集もついています。
●米山公啓(よねやま・きみひろ)
1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
『多摩の台病院ものがたり 2』
米山公啓・著
予測不能な病院エンターテイメント!
多摩の台病院へ新任の医師がやってきた。真っ赤なフェラーリから降り立った姿は、コートも赤、スカートも赤、口紅も赤。皮膚科の女医は、水商売のホステスさながらの格好で、診療を始めた。ところが彼女はド近眼で……。
おなじみキャラクターの他に樫巣冷子、金剛寺定智など個性溢れる医者たちが続々登場します。
ますますパワーアップの病院ユーモア小説、第二弾です。
●米山公啓(よねやま・きみひろ)
1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
『多摩の台病院ものがたり 3』
米山公啓・著
なんと病院まるごとタイムスリップ!?
なぜか江戸時代へとタイムスリップしてしまった多摩の台病院。
普通ならば悲嘆にくれるところですが、そこは超プラス志向の多摩の台のメンバーたち。
平賀源内、大石内蔵助、杉田玄白ら歴史上の人物も登場し、はちゃめちゃ度はさらにパワーアップ!
時代を超えて大活躍する病院エンターテインメント、第三弾の登場です!
●米山公啓(よねやま・きみひろ)
1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
『多摩の台病院ものがたり 4』
米山公啓・著
笑いあり涙ありの熱血診療記!
多摩の台病院に勤務するのは、鬼角医師を中心としたユニークな面々ばかり。医療に熱心でありながら、どこかズレている彼らのいくところ、必ずひと騒動が持ち上がる。クルーズで世界一周する船おばさま、人気女優のオペ、医者も治せぬ恋の病などなど…。
話の各所に、現役の医師である著者の"取材"が活かされた、笑いと人情の病院エンターテインメント第四弾の登場です!
●米山公啓(よねやま・きみひろ)
1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
『奇想病院』
米山公啓・著
未来の医療を予言(?)した医療系ショートショート
南百合ヶ丘クリニックの鷲峰先生の診察室には、問題を抱えた患者が次々と訪れてくる。高齢化社会の中で、あくまで元気な老人たち。不健康になりたがる女子高生たち。遺伝子に合わせたテーラーメイド治療薬。街頭でもできる寿命予測などなど…。医学が進歩していけば、必ず起こるであろう医療の最前線を、医師でもある著者がユーモアたっぷりに描く。はたして将来の医学は、私たちの生活をどう変えていくのだろうか…?
●米山公啓(よねやま・きみひろ)
1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
『世紀末おとぎ話』
植木不等式・著
けっしてお子様には読ませないでください!
鬼が島へと民族浄化に出かける「桃太郎」、マッチを擦らずにいると禁断症状が出る「マッチ売りの少女」、北の国から南の町へ亡命する「冷麺の音楽隊」、巡航ミサイルが若者に恩返し「敦賀女房」、窓際セクションでセクハラ三昧「北風と太陽」、アヒル離れした風格を持つ超エリート「すごいアヒルの子」、平気で臼をつく人たち「さるかに合戦」、みんなで不正に精を出す「大きなかぶ」、酸化することに意義がある「すっぱいぶどう
」…。
世界で一番笑える、伝説のトンデモ童話集がついに復刊! 単行本から内容を大幅に加筆・修正し、さらに新作3本を加えての登場です。
・敦賀女房
・しきたりすずめ
・冷麺の音楽隊
・アリとキリギリス
・アリとブルース・ウィリス
・笠親爺
・ねずみの婿選び
・裸の大政
・森は生きている
・北風と太陽
・媚びとりじいさん
・大きなかぶ
・三枚のお札
・桃太郎
・圧縮版桃太郎
・きこりと神様
・かぐや姫
・すっぱいぶどう
・すごいアヒルの子
・さるかに合戦
・ルンペルシュティルツ・アットマーク・ドットコム
・エンゲルスとグレーテル
・マッチ売りの少女
・美女で野獣
●植木不等式(うえき・ふとうしき)
サラリーマン、大学客員研究員などを経てフリーランスのサイエンスライター(愉快な原稿の場合はお笑いサイエンスライター)。著書に『悲しきネクタイ−企業環境における会社員の生態学的および動物行動学的研究』(地人書館/日本経済新聞社)、『スピリチュアルワールド見聞記』(楽工社)、共著に『トンデモ本の世界』(洋泉社)、訳書に『イスラームと科学』(パルヴェーズ・フッドボーイ著、勁草書房)など。
『外谷さん無礼帳』
菊地秀行・著
愛すべき怪人、外谷さん降臨!
ぐちゃ、べちょ、びちびち、ぼりぼり。そして「ぶう」。若人よ、横浜に行ってはいけない。東横線に用心せよ、奴がいる!
『獅子王』連載時より、「あんな女が本当にいるのか」「あんた、よくも書いたわね」と大反響を巻き起こした傑作"学園デブコメ"、ついに電子で復刊しました。
憎しみと怒りと、そして、みなぎる愛……。菊地ワールドの中でもひときわ異彩を放つ存在、外谷さんの真の姿が本書で明かされます。
●菊地秀行(きくち・ひでゆき)
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市"新宿"』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
『ヨコハマB級ラビリンス』
山崎洋子・著
一人語りが紡ぎだす、裏に秘められた人間ドラマ
「みなとみらい」の高層ビルを彼方に望む、横浜の下町"余毛"。開港以来、庶民の町、昔ながらの商店街が、喧嘩や仲直りをくり返しながら頑張っている。
そんな余毛を舞台にくり広げられる、色とりどりの人間模様。バーのマスターが、焼鳥屋の主人が、あるいはゲイのシャンソン歌手が物語る、アッと驚くドラマの数々。平和なようで波乱万丈、B級な人々にこそ宿る人生の真実…。笑いとペーソスに満ちた9つの物語。
●山崎洋子(やまざき・ようこ)
1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
『デパ地下★ガール』
末永直海・著
お菓子が好き、デパートが好き、あたしはきっと人の笑顔に会いたいんだ
天未(あまみ)りさこ、27歳。お菓子大好き、職業・デパートガール。仕事大好き、だけど夢は「寿退社」。そんな彼女の選んだお相手は?
女子のいちばんの関心事、「恋」と「スイーツ」をテーマに、怒涛の勢いでストーリーが展開する、爆笑&感涙必至のエンタテインメント小説。ケーキのようにスイートで、プリンのようにキュートな、直球勝負の恋とシゴトの物語。
●末永直海(すえなが・なおみ)1962年福岡県北九州市に生まれる。漫画家小林よしのりの秘書、ホステス、旅回り演歌歌手など数多くの職歴を経て、1996年デビュー作となる「薔薇の鬼ごっこ」で第三回蓮如賞優秀賞を受賞。2002年「百円シンガー極楽天使」が文化庁の主催する海外輸出小説、昭和〜平成の優れた日本文学27作品に選出され、アメリカ、イギリス、ロシアで翻訳刊行される。
『私闘学園』
朝松 健・著、島本和彦・イラスト
プロレスから長刀(なぎなた)まで、学園を格闘の嵐に呑みこまんと五人の同志は集まった!
理論だけは強いプロレス狂の少年・西城めぐみは、かねてから設立を画策中の"格闘技同好会"の顧問は、倫理の教師・大伴俊作以外にはないと確信した。そして今、めぐみを始め、女だてらのボディビルダー・赤城小夜子、変態ペーパー格闘技者・翔星東二郎ら格闘技同好会の旗の下に結集する五人と大伴は、部室となるべき精武館をパンク軍団から奪還すべく立ち上がった! 常軌を逸した超個性派集団・格闘技同好会の設立、彼らを木陰からそっと見守る正体不明の妖しき美人教師・喜久香の恐るべき私生活秘話、涙なくしては笑えない今世紀最過激な初合宿の三本立てで送る、熱血青春格闘技小説の第一弾!
島本和彦の表紙・挿し絵を完全収録して、ついに電子書籍で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『続・私闘学園』
朝松 健・著、島本和彦・イラスト
格闘技同好会肝だめし会、大伴流柔拳術×喜久流捕縛術、さらには北海道修学旅行の顛末も収録!
先東中学報国親衛隊長・西城ゆかりは怒り狂っていた。日頃から犬猿の仲である兄・めぐみに、今日も手ひどく愚弄されたのである。折しも、めぐみをはじめ浜口倉之介、赤城小夜子、一条直子、翔星東二郎ら誠新学園高校格闘技同好会の面々が肝だめしを行うという情報を得たゆかりは、恰好の悪企みを思いついた。報国親衛隊の隊員たちとともにお化けに扮装し、兄を思いきり脅かしてやるのだ。復讐をとげる自分の姿を想い、ゆかりはほくそ笑んだ。だが、彼は知らない。格闘技同好会メンバーの真の恐ろしさを。凄惨な運命が彼らを待っていることを…。大伴流柔拳術vs喜久流捕縛術と北海道への修学旅行の顛末も収め、ますます風雲の熱血青春格闘技小説、第二弾。
島本和彦の表紙・挿し絵を完全収録して、ついに電子書籍で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『新・私闘学園』
朝松 健・著、島本和彦・イラスト
格闘技に賭ける若者のパワーが騎馬戦やパン食い競争に炸裂する!
誠新学園対大犯土学園の二十回目の合同体育祭が迫った。過去の戦績は19勝0敗で大犯土の一方的リードである。大犯土を倒すのに巧績があれば、修学旅行での乱闘事件はうやむやになり、格闘技同好会の名を内外に高めることもできよう。めぐみたちは燃えた。格闘技に賭ける若人のパワーが、騎馬戦に、棒たおしに、パン食い競走に炸裂する。抱腹絶倒の熱血青春格闘技小説、第三弾。
島本和彦の表紙・挿し絵を完全収録して、ついに電子書籍で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『私闘学園の逆襲』
朝松 健・著、島本和彦・イラスト
誠新学園と大犯土学園に最強最古の格闘技"滅法"の嵐が荒れ狂う!
文化祭まであと二週間。格闘技同好会の出し物に悩むめぐみは"滅法"を称揚する記事に目をとめた。天啓を受け、日本最強最古の格闘技・畳芸滅法の講演会を文化祭で催そうと宗家・骨幌橋原の道場を訪れためぐみたちは、自称『居合・長刀・プロレスを倒した新武術王』と対峙することになったが…。"滅法"の嵐が吹き荒れる学園祭と悶絶のクリスマス、大伴教諭の帰郷譚を収めた熱血青春格闘技小説、第四弾。
島本和彦の表紙・挿し絵を完全収録して、ついに電子書籍で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『私闘学園X』
朝松 健・著、島本和彦・イラスト
我らが格闘技同好会が闘う正月カルタとり篇と、愛ゆえの悲劇・バレンタイン篇を収録!
からっ風もやんで、北関東に正月が訪れた。御節の中身にレスラーをしのんだりしながら、初詣でに出かけためぐみたちは、大犯土武芸部のメンバーと遭遇する。九節鞭がうなり、トーキックが宙を裂く大乱戦の果て、決着は一条道場での闘いに持ち込まれた。未曾有の格闘技・一条流カルタとりで最後に笑うのは誠新か、大犯土か? 他に、バレンタインデーの心温まるエピソードを収録した熱血青春格闘技小説、第五弾。
島本和彦の表紙・挿し絵を完全収録して、ついに電子書籍で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『帰ってきた私闘学園』
朝松 健・著、島本和彦・イラスト
不倶戴天の仇敵・大犯土学園武芸部とのスケート場での血闘、イヤミ教師へのお礼参り!
誠新学園格闘技同好会と大犯土学園武芸部。この宿命の仇敵同士の遺恨争いに休息はない。熱く燃える格闘技者の血が選んだ次なるバトル・フィールドは、スケートリンクだ。アイススケートによるローラーゲーム・乱闘付き。両者ともに相ゆずらず、華麗なるスケート・テクニックとスピードと凶器を駆使して、氷上の新格闘技の花が咲く。抱腹絶倒の熱血青春格闘技小説、第六弾。
島本和彦の表紙・挿し絵を完全収録して、ついに電子書籍で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『哀愁の私闘学園』
朝松 健・著、島本和彦・イラスト
格闘技同好会は武道の全国大会に出場することになり、物語はいよいよ佳境へと向かう!
日本中から様々な格闘技を学ぶ高校生が集まって催される"全日本高校生武道トーナメント無差別級"に、大伴が無断で参加申し込みをしてしまった。勝てるわけがないと怒る格闘技同好会メンバー。しかし、大伴の「出場したという自信と誇りが人生を輝かせる」という言葉に、めぐみたちは燃えたっ! オールスターキャストで佳境へ向かう熱血青春格闘技小説、第七弾。
島本和彦の表紙・挿し絵を完全収録して、ついに電子書籍で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『私闘学園〔完結篇?〕』
朝松 健・著、島本和彦・イラスト
地区予選を勝ち抜いた我らが格闘技同好会、掟破りの〔完結篇?〕で燃えろ!
"全日本高校生武道トーナメント無差別級"地区予選を勝ち抜いた我らが格闘技同好会。県大会に向けて燃えるめぐみたちだが、その矢先、ともに勝利を祝おうと追ってきた大剛寺勇が、彼らの眼前で非運な事故に遭ってしまう。さらに、大会の裏に蠢く黒き陰謀とそれを追う探偵、天宮による大伴の旧悪暴露、すっかり忘れていたキャラの再登場…。今、物語は完結に向けて急展開! 熱血青春格闘技小説、第八弾。
島本和彦の表紙・挿し絵を完全収録して、ついに電子書籍で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『その後の私闘学園』
朝松 健・著、島本和彦・イラスト
数多くの伝説を生みだしたドタバタ熱血青春格闘技小説、堂々の完結!
格闘技同好会は"全日本高校生武道トーナメント無差別級"において、ブロック戦まで勝ち進んだ。次なる相手は博多大学付属高校山笠部。山車を担いだまま力まかせに押し寄せてくるという恐るべき格闘技である。我らが格闘技同好会は山笠に勝って決勝戦へと進み、宿敵・大犯土学園武芸部と対戦できるのか? 青春のすべてを闘うことに燃やした若者たちの伝説、遂に完結。熱血青春格闘技小説、第九弾。
島本和彦の表紙・挿し絵を完全収録して、ついに電子書籍で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『学園(ハイスクール)忍法帖』
藤原征矢・著
忍者、パンチラ、謎のセクシー美女、さらにはマッド・サイエンティストまで登場する学園コメディ!
山中墓地高校の校門前で、セーラー服の美少女五人のスカートが同時に高く舞い上がった。風のイタズラか、それとも単なる読者サービスか!? いや、それは超人的な身のこなしで上昇気流を作りだした一人の少年……嵐虎丸の仕業だったのだ。スカートめくりと盗み撮り写真に青春を燃やす、虎丸以下、劇写ハレンチ四人衆が巻き起こす、努力・友情・勝利……の存在しない物語!!
ドタバタ青春学園忍者コメディ第1弾が、全面改稿を経て電子書籍として復刊!
●藤原征矢(ふじわら・せいや)
1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒。著書に『かたゆでマック』シリーズ、『クールフェイス』シリーズ(以上、朝日ソノラマ)、『電子恐慌』(ケイエスエス出版)、『ドル・ハンターズ』(祥伝社)、『鳴弦の巫女』(HJ文庫)など。小説の他、ゲーム・アニメ等の脚本も手がけ、また経済ライターとして別名で取材・執筆活動を行っている。
『新撰組風雲録 学園(ハイスクール)忍法帖2』
藤原征矢・著
究極のパンチラ写真を求める劇写倶楽部と、学園の風紀を守らんとする山墓新選組の死闘!
山中墓地高校風紀粛正委員会、通称・山墓新選組に、新たに二人のメンバーが加わった。元隊士にして、劇写倶楽部に異常なまでの復讐心を燃やす土方留と、天才剣士・沖田雅之介である。格段にパワーアップした新選組に対し、果たして虎丸たち劇写倶楽部は、パンチラ写真満載の『劇写通信』を創刊することができるのか!? 男たちは今、目標(パンチラ)の方角に向かい、その姿勢で斃れる!?
ドタバタ青春学園忍者コメディ第2弾が、全面改稿を経て電子書籍として復刊!
●藤原征矢(ふじわら・せいや)
1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒。著書に『かたゆでマック』シリーズ、『クールフェイス』シリーズ(以上、朝日ソノラマ)、『電子恐慌』(ケイエスエス出版)、『ドル・ハンターズ』(祥伝社)、『鳴弦の巫女』(HJ文庫)など。小説の他、ゲーム・アニメ等の脚本も手がけ、また経済ライターとして別名で取材・執筆活動を行っている。
『悪の江ノ島大決戦』
とまとあき&塚本裕美子・著、都築和彦・イラスト
PCエンジンで"アレ"を操縦してマッド・サイエンティストの居城を破壊せよ!
湘南海岸・江ノ島。その地中では世界征服の陰謀が進行しつつあった…。七里ヶ浜の神森家に下宿することになったゲーム大好き少年・小沢武海は、引越しのドサクサに紛れ込んだ謎のユニット=機械生命体"DOC"を発見し、今まで見たこともないような物凄いシューティングゲームを体験する。ゲームにつられた武海の協力で、DOCは通信回線を開き急速に成長していく…。だが、DOCを狙う吉外博士の魔の手が迫っていた。神森家の一人娘・綾が誘拐され、救出に向かう武海とDOC。その前に立ちはだかる悪の要塞・江ノ島! はたして彼らの運命は…!?
●とまとあき
音楽その他もろもろディレクター。エネルギー源/ヱビスビール。
●塚本裕美子(つかもと・ゆみこ)
蟹座。B型。趣味/千羽鶴に乗馬。好物/おいしいもの。
『東京忍者』
ぶらじま太郎・著
刮目せよ! 他の追随を許さぬカオスぶり、あの超絶作品がついに蘇る!!
日本の中枢を担う大都市・東京。ここには数しれぬ邪悪が闇の中でうごめいている。人しれず東京の愛と平和を守るため、日夜この"悪"と戦い続ける者たち、それが正義の番人〈東京忍者〉だ。街角で助けを求める声がする時、高らかな笑い声とともに、弱きを助け強きをくじく正義のヒーロー東京忍者が現れる。「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ、悪を倒せと俺が呼ぶ。東京忍者、ここに参上!」颯爽と現れ、スパッと事件を解決…。ともかく"悪"は許さない。「正義は勝つ!」正義の叫びが谺する。待望の熱血感動なりゆき巨編、ついに登場。
そのあまりにぶっ飛んだ内容のため「ライトノベル三大奇書の筆頭」と数々の伝説を残したあの『東京忍者』が、なんと電子版のための新作エピソードを追加して奇跡の復刊!
●ぶらじま太郎(ぶらじま・たろう)
多重人格者。ぶらじま太郎はそのうち3人のハウスネーム。人格の1人は宇宙創世時からの記憶があると言い張っているので年齢は138億歳とも言えるが、すでに別人格はそれを否定している。東京生まれ、東京育ち、東京で死ぬ。肉体年齢はすでに70歳を越している。全身ボロボロである。できればもう私にかまわないで下さい。
『電脳セッション』
東野司・著、いしかわじゅん・イラスト
パソコン&ソフトウェアを題材にした抱腹絶倒ショートショートSF
いまや日常生活に欠かせない存在となったコンピュータ。人間とコンピュータが深く関わるとき、悲喜こもごもの物語が生まれる。バグだらけの人生を送る男、駆落ちを図る恋人同士のプログラムたち、事故で失った脳はマイクロチップで代替、飽きちゃった恋人は記憶をデリートしてポイ……。抱腹絶倒の笑える話から背筋の寒くなるようなコワイ話まで、バラエティ豊かな電脳SFひと口話、17篇。「電子版あとがき」を追加収録。
●東野 司(とうの・つかさ)
1957年、愛媛県生まれ。横浜国立大学大学院中退。テクニカルライターを経て、1986年『赤い涙』(「SFマガジン」早川書房)でデビュー。主な著書に『ミルキーピア物語』シリーズ、『地球SOS』(早川書房)、『よろず電脳調査局ページ11』(徳間書店)、『電脳祈祷師』(学習研究社)、『展翅蝶』(エニックス)など。また、2013年子ども向け書き下ろしSFシリーズ「21世紀空想科学小説」企画立案。同シリーズ『何かが来た』(岩崎書店)。日本SF作家クラブ会員、日本児童文学者協会会員、日本文藝家協会会員。日本SF作家クラブ第17代会長。
『恋人はインタフェース』
東野司・著、いしかわじゅん・イラスト
涙あり、笑いあり、怪談ありのマルチメディアな“笑劇場”!
ファイル・イタコ? ええ、わしですじゃ。口寄せはわしがやりますが……。削除されたファイルを復活してほしいと、はあ、簡単なことです。ファイルの霊を降ろせば簡単に……。まあ、玄関口もなんですけん、お入りなされや。(「デリート懺悔」より)
おもしろい上に、軽いノリで、なおかつ、コンピュータ用語が理解ができる(?)。タイトルにコンピュータ用語を絡めたショート・ショート29篇。「電子版あとがき」を追加収録。
●東野 司(とうの・つかさ)
1957年、愛媛県生まれ。横浜国立大学大学院中退。テクニカルライターを経て、1986年『赤い涙』(「SFマガジン」早川書房)でデビュー。主な著書に『ミルキーピア物語』シリーズ、『地球SOS』(早川書房)、『よろず電脳調査局ページ11』(徳間書店)、『電脳祈祷師』(学習研究社)、『展翅蝶』(エニックス)など。また、2013年子ども向け書き下ろしSFシリーズ「21世紀空想科学小説」企画立案。同シリーズ『何かが来た』(岩崎書店)。日本SF作家クラブ会員、日本児童文学者協会会員、日本文藝家協会会員。日本SF作家クラブ第17代会長。
『踊るコンピュータ』
東野司・著
コンピュータの深層心理をすべて解説(?)したオドロキの一冊!
「ネットで挨拶したのに、誰も相手にしてくれない」「ディスプレイに私でない顔が映る」「取らぬ狸のバックアップ」「マクロには目がない」……パソコン&ソフトウェアを題材にした爆笑SFショートショート集。マシンが可愛くてたまらない、そんなあなたの必読書! この本を読むとコンピュータの気持ちがわかる……かもしれない。「電子版あとがき」を追加収録。
●東野 司(とうの・つかさ)
1957年、愛媛県生まれ。横浜国立大学大学院中退。テクニカルライターを経て、1986年『赤い涙』(「SFマガジン」早川書房)でデビュー。主な著書に『ミルキーピア物語』シリーズ、『地球SOS』(早川書房)、『よろず電脳調査局ページ11』(徳間書店)、『電脳祈祷師』(学習研究社)、『展翅蝶』(エニックス)など。また、2013年子ども向け書き下ろしSFシリーズ「21世紀空想科学小説」企画立案。同シリーズ『何かが来た』(岩崎書店)。日本SF作家クラブ会員、日本児童文学者協会会員、日本文藝家協会会員。日本SF作家クラブ第17代会長。
『じぱんぐ!(1)』
加門七海・著、るりあ046・イラスト
僕のご先祖様は隠れキリシタン!? 究極の巻き込まれ系主人公・鷹彦の不幸はここに始まる!
「ぎゃぁああ〜!!」虚空を飛びながら、鷹彦は叫んでいた。なんでこんなことになってしまったのか。夏休みの宿題を写させてもらうため、図書館に行こうとしただけなのに……。
道でばったり美人教師に出会ってしまったのが不幸の始まりだった。連れていかれた博物館で、鷹彦の前につぎつぎ現れる魔人・妖人。天使にはなつかれ、あまつさえ、あの天草四郎にさらわれてしまったのだ! おまえら江戸時代の人間じゃなかったのか!! ……とは言えない気弱な鷹彦。彼の前に、キリシタンをめぐる怖るべき秘密が明かされようとしていた。
ドタバタ痛快伝奇アクション、第1弾。
●加門七海(かもん・ななみ)
東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。
『じぱんぐ!(2) ワニたちに明日はない』
加門七海・著、るりあ046・イラスト
ワニとレッサーパンダの縄張り争い、さらには天狗同士の死闘に巻き込まれる!?
あの夏の事件から数週間、鷹彦は平穏な生活を……ぜんぜん送れないでいた。新聞部の名物娘・鬼瓦くるみちゃんが何を嗅ぎつけたのか、鷹彦にしつこくしつこくつきまとっていたのだ。そんな折、鷹彦の元に従兄の勧仁から連絡が入った。天国に帰ったはずのテンテンが、伊豆熱川のバナナワニ園に現れたという。
「さ、行きましょう!」すっかりついて行く気のくるみちゃんに溜め息をつくしかない気弱な鷹彦。ところが彼の行く手には、さらに困ったモノたちが待ち受けていたのだった!
ドタバタ痛快伝奇アクション、第2弾。
●加門七海(かもん・ななみ)
東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。
『震災ウラ噺』
微笑亭さん太&藤尾 潔・著
新聞・テレビでは放送されない「震災お笑い裏話」を落語で一席!?
「地震も来るんやったら、前の日にでも、一言ゆうといてくれたらええのに」
「何をゆうてんねん。予告編のある地震てなもんがあるかいな」
震災後の絶望感を抱えながら、それでもジョークを言い合いながら、明るく強く生きた神戸の人々。その実話エピソードを集めた名著『大震災名言録』を落語バージョンに仕上げたのが本作です。アホらしくて、どうしようもないけど、愛おしい。そんな関西人の笑いを是非ご堪能ください。電子オリジナル作品。
●微笑亭さん太(ほほえみてい・さんた)
1964年、愛知県生まれ。大学在学中は落語研究会に所属。卒業後、豊橋落語天狗連に参加。2004年「第1回全国落語台本コンクール」にて自作『身投げ橋』が最優秀賞を獲得。以来、春風亭小朝、春風亭昇太、立川志の輔、林家正蔵、林家木久蔵、林家三平、桂かい枝など、プロの落語家に定期的に落語台本を提供する作家活動のかたわら、自らも年間250回に及ぶ高座に上がり続ける。2009年「社会人落語日本一決定戦」3位入賞、翌年は奨励賞、2013年には藤本義一賞を受賞。その他、「落語協会台本コンクール」や「上方落語協会台本コンクール」などでも多数受賞している。近年は『悪質商法撃退落語』『振り込め詐欺撃退落語』など、テーマに応じた創作落語を作って演じ、その啓発に一役買っている。
●藤尾 潔(ふじお・きよし)
1966年、兵庫県神戸市垂水区に生まれ、東灘区で育つ。1990年、早稲田大学政経学部卒業後、ソニー宣伝部勤務を経て、ライターとなったとたん阪神淡路大震災。神戸の小、中、高と母校のすべてが避難所となる。以後、震災をテーマに取り組み、『大震災名言録』を出版する。著書に『早稲田大学おもしろ話』(光文社)ほか。
『STOP!! ダークネス!』
朝松 健・著
赤毛のアラビアン筋肉娘、京都弁炸裂の和風美人、魔銃を振り回すゴスロリ少女……3人の女悪魔が世界を救う!?
「あ、マスター、お水持ってきてくれないか」「旦さん、ちょっと肩揉んどくれやす」「おい、貴様、何か食い物もってこい」ミンタカ、アルニタク、アルニラム……うっかり女悪魔3人の封印を解いてしまい、大学講師・神奈三四郎の平穏な日常は完膚なきまでに破壊されてしまう。おまけに謎の黒魔術集団まで現れ、追い回されるはめに!? 伝奇・ホラー作家が描いた異色のスラップスティック・コメディ、その幕が今開く!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『逸ちゃんウォーズ(1) 屍美女軍団』
朝松 健・著
ゾンビになった美女たちが手当たり次第に男とヤリまくる!? 下ネタ満載で贈る、怒濤のお笑いホラー!
20世紀も終わりに近いある秋の日の夕方、遠い宇宙の彼方から発せられた謎の怪光線が日本全土に降り注いだ…。その直後、日本中の墓地や病院の死体安置所から美女の死体だけが次々と甦り、手当たり次第に男たちを凌辱しはじめた! 怪力無双、淫乱極致の美女の群れ!? これは謎の怪光線のせいなのか? 同じ頃、本編最大の主人公である小仏逸美(葬儀社勤務)もまた、自分が運んでいた美女の死体に股間のモノ(末使用)を淫靡にいじられながら、恐怖に打ち震えていた…。
自由すぎる筆致から生まれた奇跡のスラップスティック・コメディ・ホラー小説(爆笑保証)、「逸ちゃんウォーズ」シリーズ第一弾が電子で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『逸ちゃんウォーズ(2) 宇宙からの性服者』
朝松 健・著
SMボンデージ姿の美女軍団がUFOに乗って地球襲来! お下品さを限界まで追究した究極のお笑いホラー!
コスプレ星人と名乗る絶世の美女軍団が襲来した。彼女らは地球上のすべての糖分と“男性の高タンパク質”を要求してきた。とんでもない要求をつきつけられた日本は政府、マスコミ等を巻き込んで上を下への大騒ぎ。そのころ本編最大の主人公・小仏逸美(美青年)はコスプレ星人に襲われ、宇宙人相手に童貞喪失の大ピンチ…。
自由すぎる筆致から生まれた奇跡のスラップスティック・コメディ・ホラー小説(爆笑保証)、「逸ちゃんウォーズ」シリーズ第二弾が電子で復刊!
●朝松 健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
『あくまデふぁんたジー!?』
神野オキナ・著、梶山 浩・イラスト
お前の願いを叶えてやるですヨ! キュートで悪魔なマジカル・ラブ・コメディー
「さ、とりあえず一個目の願いは聞いてやったんだ、ほれ、さっさと残りの二個を言エ! 金か? 女カ?」蝙蝠の羽を優雅にはばたかせた少女の言葉に、少年は表情を強張らせた。いじめられっ子な高校生・朏倫弥(みかづきりんや)が全くの偶然から呼び出してしまった悪魔ランニーヤ。しかもこの悪魔っ娘、まれに見るおちこぼれで……。
倫弥の間抜けでアクマな生活が始まった!? 脱力マジカル・ラブ・コメディーの開幕だヨ。電子版あとがきを追加収録。
●神野オキナ(かみの・おきな)
1970年沖縄生まれ、在住。1995年別名義で作家活動を開始。1999年神野オキナに改名、同年の『かがみのうた』でファミ通えんため大賞小説部門奨励賞を受賞。2003年から刊行された『あそびにいくヨ!』シリーズ(MF文庫)は、漫画化、アニメ化されて本編全20巻、外伝4巻の代表作となる。2018年の『カミカゼの邦』(徳間書店)で大藪春彦賞候補に。ライトノベルを中心に著書多数。
『ジャックポット』
藤原征矢・著
ギャンブル王になるため東京に出てきた純朴な少年が、その生まれ持った強運でマフィアを引っかき回す!
「世界一のギャンブラーになる」という夢を叶えるため、長野の山奥から東京を目指す少年・俊平。彼は、相棒の雑種犬・ロンとともにローカル線の小さな駅で、ハイソな雰囲気をかもしだす少女・美空と出会う。軽い気持ちで人助けをしたはいいが、是非とも御礼を受け取ってほしいと懇願された。なんと美空は日本でも有数の大富豪・姫小路家のご令嬢だったのだ!
風変わりな主人公が、死んだ大詐欺師が隠したという九八七億円を巡る陰謀に巻き込まれる、アクション・コメディー。文庫版から大幅に加筆修正された改訂版。
●藤原征矢(ふじわら・せいや)
1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒。著書に『かたゆでマック』シリーズ、『クールフェイス』シリーズ(以上、朝日ソノラマ)、『電子恐慌』(ケイエスエス出版)、『ドル・ハンターズ』(祥伝社)、『鳴弦の巫女』(HJ文庫)など。小説の他、ゲーム・アニメ等の脚本も手がけ、また経済ライターとして別名で取材・執筆活動を行っている。
『ワンダーランド in 大青山』
倉阪鬼一郎・著
窮地に陥った村を救うべく、村おこしに狐と猫が大活躍!?
舞台は人里離れた大田舎の村、大青山村。村長は村おこしのためにテーマパークを作って都会から人を呼ぼうと画策するが、開園前に早くも呼び物の「世界一長い滑り台」が台風のため崩壊。急遽お化け屋敷をメインに開園を強行するが、これが完全な空振りで、訪れた客の笑いものになる。一方、村の近くの山奥深く、古来から狐の親子が猫又の一族と暮らしていた。愛郷心の強い老狐は、失敗したテーマパークを救うべく、勇躍お化け屋敷に乗り込むが……。あの世とこの世を魑魅魍魎が愉しく飛び交うユーモア・ファンタジー。
●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
『十人の戒められた奇妙な人々』
倉阪鬼一郎・著
戒律守りますか? 人間やめますか?
ウサギのぬいぐるみをこよなく愛する男、カラオケでの男芸者が苦痛で仕方がない編集者、借金まみれのボーイズラブ作家、哲学的苦痛にさいなまれるガードマン、繊維工学の実験で恥ずかしいスキン着用を余儀なくされる学生……人に言えない恥ずかしい悩みを持つ10人の前に、薄い目つきをした黒ずくめの男が現れる。「殺してはならない」「盗んではならない」「あなたの父と母を敬え」与えられたたったひとつの戒律で、“心の平安”を得られるはずだった10人。だがその運命は……?
ここにしかない奇妙な味、ブラックな笑いと恐怖の全10話。連作短篇集。
●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
『忍者ルネッサンス!』
倉阪鬼一郎・著
「伊賀を独立国に!」問答無用、これが“忍者ルネッサンス”の心意気!
都落ちして故郷の伊賀市に戻ってきた売れない作家・蔵野。新作の構想を練っていた彼は、同級生の伝手で「全ての起源は伊賀にあり」「伊賀独立を」と掲げるトンデモ集団・伊賀独立会議(通称“忍者ルネッサンス”)に協力させられることになる。もらった資料にあった呪文を何気なく実践したところ、なんと先祖である落ちこぼれ忍者“くらんど”が出現した。忍者ルネッサンスは、彼こそが伊賀独立の最強兵器と認定。一行はくらんどを連れて一路東京へと出陣するが、そこで思わぬ大騒動が起きるのだった。
著者の故郷・三重県伊賀地方を舞台にしたハートフル・コメディ小説。
●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は200冊を超える。
『弾丸ワイルド・ボーイズ(1) 危険がライジング、ついでにハッチング』
富永浩史・著
壁を駆けのぼり、竿捌きは音速を超える!? 昇と紳一のアウトドア天才コンビ登場!
ピッカピカの女子高生・草薙香住はある日、壁を昇り天井を走る(!)超弩級高校生・昇と紳一の超ワイルドコンビと出会う。数々のアウトドア武勇伝を持ち、どこにも属さずただひたすらにアマゾンを夢見る冒険野郎たち。だが、それが香住の不運の始まりだった。ドジでグズで泣き虫の香住に降りかかる受難の嵐! そんな香住のピンチをいささか乱暴ながら救ってくれる彼らとの間に“恋”は芽生えるのか?
学園暴走ラブコメディ、第1弾。「電子版あとがき」および書き下ろしショートストーリー「釣りバカ・黒田さん!〜弾丸ワイルド・ボーイズ&ガールズ〜」を追加収録。
●富永浩史(とみなが・ひろし)
1966年埼玉県生まれ。旧東京水産大学卒。在学中より玩具・ゲーム企画に関わる。第5回富士見ファンタジア大賞を『ルスキエ・ビチャージ 死天使は冬至に踊る』で受賞、1994年同作にて作家デビュー。ライトノベル、架空戦記のほかソ連・ロシアの軍事中心に解説も手がける。代表作に『俺の足には鰓がある』『機巧天使サンダルフォン』『超空自衛隊』『鋼鉄の犬』、イカロスMOOK「世界の名機シリーズ」(MiG-31,Su-25,Ka-50/Ka-52)等。なお、淡水魚研究家は同姓同名の別人。
『弾丸ワイルド・ボーイズ(2) 青春のロボと弁当』
富永浩史・著
アウトドアの舞台は山から海へ……二人の弾丸冒険野郎が巻き起こす大騒動!
校内一のサバイバル男、昇と紳一に遭遇したばかりに、堆肥攻めや川流れの悲劇に見舞われた天然記念物ドジ娘(眼鏡っ娘)・香住。今度は乙女にふさわしく家庭科部へと入部したのだが、神様はまだまだ憧れの部活ライフを謳歌させてはくれないようで……。正しい青春の姿を求める野球部に家庭科部は占拠され、香住は人質に! 工学研特製パワードスーツで助けに現れた昇だが、事態の思わぬ展開に2人の仲はさらに最悪に……。
学園暴走ラブコメディ、第2弾。「電子版あとがき」および書き下ろしショートストーリー「恐竜探険隊・黒田さん!〜弾丸ワイルド・ボーイズ&ガールズ〜」を追加収録。
●富永浩史(とみなが・ひろし)
1966年埼玉県生まれ。旧東京水産大学卒。在学中より玩具・ゲーム企画に関わる。第5回富士見ファンタジア大賞を『ルスキエ・ビチャージ 死天使は冬至に踊る』で受賞、1994年同作にて作家デビュー。ライトノベル、架空戦記のほかソ連・ロシアの軍事中心に解説も手がける。代表作に『俺の足には鰓がある』『機巧天使サンダルフォン』『超空自衛隊』『鋼鉄の犬』、イカロスMOOK「世界の名機シリーズ」(MiG-31,Su-25,Ka-50/Ka-52)等。なお、淡水魚研究家は同姓同名の別人。
『花輪竜一郎さんの優雅な生活』
神月摩由璃・著
古今東西ファンタジーや神話のオマージュがちりばめられたドタバタコメディ
花輪竜一郎さんは駆け出しのライトSF作家。ある朝、目を覚ましたら、なんとケンタウロスが原稿催促にやってきた!? 他にもミノタウロス、ゴーレム、バジリスク、メデューサ……神話でおなじみのキャラクターがフツーの顔して歩き回る世界で生活を始めたが、日常生活の中で次から次へと持ち上げる事件に右往左往……。
心温まるほのぼのファンタジー連作短篇集。「電子版あとがき」を追加収録。電子版の表紙イラストは漫画家・伊藤伸平による描き下ろし。
*花輪竜一郎さんの優雅な生活
*ミノタウロス計画
*入居者募集中!
*魔法使いの丁稚
*決闘、めごヶ原!
*西部温泉異常ナシ
●神月摩由璃(こうづき・まゆり)
宮崎県生まれ。明治学院大学文学部フランス文学科卒業。大学在学中に日本版ウォーロック創刊号でブックレビューの連載を始め、それをまとめた『SF&ファンタジー・ガイド 摩由璃の本棚』で1989年にデビュー。創作神話・異世界ファンタジーの先鋭として活躍し、小説『永遠の護り』等で絶賛を浴びる。大病による長いブランクを経て執筆を再開した。
『ロボット少女&女子高演劇部(1) 石のハートのアクトレス』
葛西伸哉・著、渡瀬のぞみ・イラスト
完璧なプロポーションを持ちモデル顔負けの転校生……しかしその美少女の正体は実験試験型ロボットだった!
私立白妙女学院に通う桔梗野聡子。演劇部に所属する彼女が夏休みに学校で出会ったのは、叔母である寒沢うらら博士の作り上げたロボット実験試験型一号機、「一子」だった。人間に近づこうと「感情」を学ぶ一子。不安定な感情をあらわにするよりそれを制御し、自分を演じようとする聡子。彼女の心境が一子と出会い、変化してゆく…。
人間社会になじもうとするロボットと女子高生たちの交流を描いた心温まる青春ストーリー、「ロボット少女&女子高演劇部」シリーズ第1弾。電子版あとがきを追加収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『ロボット少女&女子高演劇部(2) 青の時代のスタンド・イン』
葛西伸哉・著、渡瀬のぞみ・イラスト
演劇部が目指すは全国制覇! しかし突然のアクシデントに襲われ、「一子」のエネルギー切れで大ピンチに
富田紘枝が所属する白妙女学院演劇部は、ロボットの「一子」とともに東北大会へ出場することになった。遠征の準備も順調に進んでいたが、突然の事故で、一子がエネルギー切れを起こしてしまう。一子の代役として、それも主役として舞台に立つことになった紘枝。練習では巧く演技できたが、リハーサルで舞台に立った途端に足がすくむ……。すっかり自信をなくした紘枝の前に、自分の方が主役に相応しいという二人の新型ロボットが現れた!
人間社会になじもうとするロボットと女子高生たちの交流を描いた心温まる青春ストーリー、「ロボット少女&女子高演劇部」シリーズ第2弾。電子版あとがきを追加収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『恋愛撲滅隊コイスル』
葛西伸哉・著、ひづき夜宵・イラスト
これより人類解放のため、〈レンアイ〉撲滅に向けての作戦行動を開始するっ!
憧れの彼女と同じ高校に入学できた、と喜んだ矢先、見事に失恋した幸生。さらに運悪く「レンアイは人類を惑わす悪しき宇宙生物よっ!!」とかのたまうロリッ娘・未否と出会ってしまう! かくして未否率いる組織〈コイスル〉に引きずり込まれ、唯一の男性隊員として、恋愛撲滅のための怪しい作戦に参加する毎日が始まった。おまけに最近未否の可愛さに心揺れ始め……まさかこの気持ちも撲滅決定っ!? パワフルガールと不運少年の宇宙初(?)アンチ・ラブコメ・ライトノベル!! 電子版あとがきを追加収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『ドードー鳥の飼育』
薄井ゆうじ・著
存在しない鳥を飼育する仕事、それは僕が作り育ててきた僕だけの世界なのだ
ついに僕は、ドードー鳥の飼育係に選ばれるという幸運に恵まれた。ドードー鳥は十七世紀に乱獲のため絶滅している。絶滅した鳥を飼育するのは名誉でもあるけれど、とても難しいことらしい。僕は二十四時間態勢で動物園に泊まり込み、がらんとしているドードー舎の監視を始めた。だが鳥が見えなければ、ただの空き地の管理者みたいじゃないか。いつかは見えるようになる、同僚のナオミが言った言葉を信じる以外になかった……。
摩訶不思議で不条理でハートフルな9つの物語を収録した短篇小説集。
*ドードー鳥の飼育
*東京フラミンゴ
*箱女システム
*A級ハムサンド
*穴
*ぽ・先生
*無人駅長
*時間喰い(タイムイーター)
*眠れない街
●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
『創生紀コケコ』
薄井ゆうじ・著
自分の役割とは何か、自分は何者であるのか……全ての謎を解いた時に「世界」は眩い光にあふれる
目が覚めたら鶏になっている自分を発見した。そして周りの動物たちからは「夜が明けないのは、貴様のせいだ」となじられた。一体どうなっているのだ? この世界はなんだ? どうして僕はここにいるのだ? 全ての記憶を失くし、深い森の奥で「自分自身」と対峙した「コケコ」の軌跡。そして物語は予想もつかない展開を見せてゆく……。悶絶必至、シュールで混沌に満ちた長篇小説。
●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
『十二支の童話』
薄井ゆうじ・著
どこかにあるかもしれない場所の、誰かに似ている動物たちの物語
検札係は、兎だった。彼は長い耳を車掌用の帽子から二本突き出して、乗客たちの切符を丁寧に検札して回っている。「乗車券を……」私のところへやって来て、兎は深々と頭を下げた。(「〈卯〉兎エキスプレス」より)
干支に選ばれた十二種の動物をテーマにした摩訶不思議なストーリー。短篇小説集。
〈子〉鼠たちの時間
〈丑〉木登り牛
〈寅〉竹林の虎
〈卯〉兎エキスプレス
〈辰〉トルネードお龍
〈巳〉ヘンビニの三人
〈午〉馬の失踪
〈未〉羊たちの午睡
〈申〉猿の学生
〈酉〉音速ニワトリ
〈戌〉正式犬の優雅な生活
〈亥〉最後のレース
●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
『キャラふる♪(1)』
葛西伸哉・著、ゆきうさぎ・イラスト
幼なじみをかばって交通事故に遭い……なんと“キャラの故郷”なる異世界で目が覚めた!?
漫画家に憧れながらどこか諦めモードの聡史は、ある日幼なじみの春香をかばって事故に遭い、キャラの故郷・〈キャラふる〉に飛ばされた! 手帳にこっそり描いた美少女、絵本に出てきた犬の紳士など色々なキャラが暮らすその町では、大勢の〈新人〉が現実デビューを夢見ていた。現実で愛されるため頑張る彼らを不思議な気分で見つめたのもつかの間、〈新人〉の“美少女探偵”キャラ・光子に現実世界から来たことを見抜かれて……。キャラパワー満開ぱられるコメディ、第1弾。電子版あとがきを追加収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『キャラふる♪(2)』
葛西伸哉・著、ゆきうさぎ・イラスト
現実世界に帰る手段が見つからない聡史……一方、春香の元には思わぬ話が舞い込んでいた!?
キャラの故郷〈キャラふる〉にも夏がやってきた。「夏らしいイベントを経験するわよ!」という光子に誘われ、海の家でバイトを始めた聡史と秀奈。海水浴、肝試しなどを満喫しながら、聡史は現実世界の春香のことが気になっていた。そんな中、シルリィの怪しい武器のせいで聡史は気絶してしまい……白い霧に包まれた不思議な世界に飛ばされてしまった! そこで聡史が見たものは……!? キャラパワー満開ぱられるコメディ、第2弾。完結編。電子版あとがきを追加収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『山本くんの怪難 北陸魔境勤労記』
雀野日名子・著
地霊が息づく土地・福井県に異動してきたヘタレサラリーマン男子が体験したネオ怪談
知名度ワースト、陸の孤島、と本社の人間から軽んじられていた福井県。ところが、怪異を引き寄せてしまう体質の山本くんにとっては、無数のモノノケが蠢く魔境だった!? 昔からの「ふるさと」の姿を守りたい鉄拳女上司・経塚部長と、「まちおこし」に躍起になるNPO法人・ビタミンのキュートな女性・夏井さんとの板ばさみになってしまった山本くん。さらには地霊がすり寄ってきて大騒動に!
名所・旧跡・珍スポット、歴史・伝説・逸話、外部の人間にはわからないフクザツな県民感情まで。ありとあらゆる北陸福井の要素を盛り込んだホラーコメディ。文庫版から大幅に加筆修正の上、巻末には郷土愛あふれる「取材ノート」を追加収録。
●雀野日名子(すずめのひなこ)
石川県で生まれ、福井県と大阪府で育つ。ゴーストライターやノベライズライターから物語執筆へと移行し、『機械仕掛けのアン・シャーリー』でジャイブ小説大賞入選。『あちん』で「幽」怪談文学賞短編部門大賞を受賞し、同作で小説家デビュー。『トンコ』で日本ホラー小説大賞短編賞受賞。「雀野日名子」名義での単著に、『太陽おばば』『幸せすぎるおんなたち』『終末の鳥人間』『かぐや姫、物語を書きかえろ!』などがある。カルト映画と80sをこよなく愛する、文壇アレルギー症。
『社長物語』
薄井ゆうじ・著
知らないことが多すぎた……何も知らないくせに、なぜ法人組織にするなどと宣言したのだろう
フリーランスのデザイナー、カメラマン、ルポライター。気の合う者同士が寄り集まって仕事場にしていた「鮮酔館」。各メンバーの仕事に関与しない。集団としての活動は原則として行わない、あくまでもフリーの集まりだ。だが、いつまでも俺たちは若くない。大きな仕事は個人には発注されない。日本の税制は個人には不利に出来ている。このままではジリ貧になっていくだけだ。メンバーの一人が入院したことをきっかけに会社組織にしようと決心し、成り行きで代表取締役を務めることになった森田だったが、法人を作るなんて初めてのこと。戸惑いながら実際に会社経営を始めてみると、あれやこれやとトラブルが襲いかかってきて……。経営者の苦難と人間関係をユーモラスに描いた長篇小説。
●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
『アニレオン!(1) ヒーローだって恋したい』
葛西伸哉・著、オダワラハコネ・イラスト
知らぬ間に肉体改造され、禁断の恋が乱舞する“爆愛”変身ヒーローの運命は!?
「お兄ちゃんっ!!」平凡な高校生・圭一の恋の告白は急な乱入者のせいで中断した。彼を拉致った超天才科学者にして超ブラコン体質の妹・舞美が言うには、女同士の愛しか認めない「地底百合帝国」が攻めてきたのだという。禁断の兄妹愛を守るため(?)強引に戦わせられることになった圭一。超文明を誇る敵に勝てるのか? そしてもつれる人間関係の中、愛しい祐衣との恋の行く末は?
大爆笑間違いなし! 変身ヒーローアクション&コメディ第1弾。電子版あとがきを追加収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『アニレオン!(2) ご主人さまは改造人間』
葛西伸哉・著、オダワラハコネ・イラスト
渦巻く奉仕の精神! 強大な「海底メイド帝国」が地上に求めたものとは!?
夏の海、ビーチパラソルの下で見つめ合う少年と少女……。「お兄ちゃんっ!!」愛の戦士・アニレオンこと阿仁谷圭一の夢想はまたもや妹・舞美(改造主)によって破られた。公彦のお膳立てにより別荘へやってきたはいいが、その他大勢のおまけつきで、祐衣との仲も前途多難。そんな圭一の困惑をよそに、ついに新たなる敵が出現! しかも海中から……。「ご主人さま!」と圭一を海の底へと拉致ってゆく敵の正体とは!?
大爆笑間違いなし! 変身ヒーローアクション&コメディ第2弾。電子版あとがきを追加収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『アニレオン!(3) 超科学者はお年頃』
葛西伸哉・著、オダワラハコネ・イラスト
白熱議論されるメガネっ娘4大理論! 妹or姉ルート分岐条件のすべて
圭一・祐衣・泉美の奇妙な三角関係も日常の一風景になりかけた秋の夕暮れ、泉美は噂のメガネ痴女に襲われる。同じ頃、異世界からの訪問者の襲撃を受けた圭一は、“阿仁谷舞美”と出会う。「お兄ちゃんっ!!」そこに現れた妹・舞美。二人の“舞美”の出現に驚く圭一。そしてアニレオンを狙う謎のメガネっ娘。“爆愛”できなくなった圭一はどうするのか? さらにメガネっ娘でなくなった泉美って? パラレルワールドからの干渉を受け、ますます事態は混乱拡大していく!
大爆笑間違いなし! 変身ヒーローアクション&コメディ第3弾。電子版あとがきを追加収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『アニレオン!(4) 世界が萌えつきる日』
葛西伸哉・著、オダワラハコネ・イラスト
緊急募集! 若くて健康な“お兄ちゃん”求ム♪(謎の円盤UFOより)
「妹に気をつけるんだ!」クリスマスを控えたある日、圭一は不思議な夢を見た。マッドサイエンティストの妹・舞美がキケンなのはいつものこと、と軽く考えていたのだが……。ネオン色づく夕暮れ、空飛ぶ円盤から現れたのは、なんと銀色タイツに身を包んだ美少女たち。「お兄ちゃんを捜しにきたの」とのたまう妹星人たちの真の狙いは!? そして今回も怒濤のように並べられる萌えウンチク、マニアックな特撮ネタの数々! 圭一に、そして地球に平和は戻るのか!?
大爆笑間違いなし! 変身ヒーローアクション&コメディ第4弾、完結編。電子版あとがきを追加収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『だめあね☆ へいらっしゃいませ、ご主人様!』
葛西伸哉・著、うなじ・イラスト
行き当たりばったりの社長こと美人で超変人のダメ姉貴に振り回される日々!
高校に入ってハッピーなはずのオレ、水町玄は悩み多い日々を送っている。頭痛のタネは姉貴、藍のこと。美人だが迷惑放射性物質を笑顔でまきちらす危険なオンナだ。突然社長をやると宣言し、アホなビジネスを実現させてしまう。例えばメイド寿司。味の研究といって大量の出前を食わせたり、同級生の若奈や従妹の未瑠を引き込んでメイドをやらせたり。こんなだめあねの店が流行るなんて、世の中絶対おかしいよな!? 刺激的メイドフル・ハートフル・ラブコメ! 電子版あとがきを追加収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『だめあね☆☆ 山からブルマがおりてきた』
葛西伸哉・著、うなじ・イラスト
高校の体育祭で「ブルマの復活」を目指して今日もダメな姉貴は暴走する!
好きな言葉は平凡、将来の夢は公務員……そんな小市民のオレ、水町玄は姉貴・藍の傍若無人っぷりに右往左往する日々を送っている。美人で外面のいい姉貴だが、実は怪奇起業マニア。偶然出遭ったブルマ仙人の爺にインスパイアされて「ブルマの復活」を果たすことを勝手に約束し、俺の高校の体育祭スポンサーになってしまう。そこへライバル・白和院神話子がしゃしゃり出てきて……オレたちのイベントはどうなる!? 山あり海ありブルマチック・ラブコメディ! 電子版あとがきを追加収録。巻末特別付録として『だめあね』設定集を収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『だめあね☆☆☆ ウェディングベルはアイのため!?』
葛西伸哉・著、うなじ・イラスト
危ない面々が手がけるヘンテコ事業はいよいよ世界規模に!? 米からやってきた超大物トレーダーと対決!
夢の中でも起業マニアの姉・藍に振り回されっぱなしのオレ、水町玄は朝から未瑠の幼なじみ目覚まし攻撃を受けるわ、若奈の特製ドジッ娘弁当でショックを味わわされるわで、またもや姉貴にハメられた! 今度は出会いから夢を叶える結婚産業!? 白和院財閥と政府の協力を得て事業は順調だったが、超大物トレーダー・ブランドーの介入で破綻に追い込まれ、さらに日本経済も打撃を受ける。彼は「昔の仇を返しアイに勝つ」というが……!? シスコン☆ラブコメ堂々完結! 電子版あとがきを追加収録。
●葛西伸哉(かさい・しんや)
1965年、青森県木造町(現・つがる市)生まれ。92年『ソードワールド短編集 スチャラカ冒険隊、南へ』収録の「かくもささやかな凱歌」でデビュー。98年から本格的な作家活動を開始し、シリアスからコメディまで多彩な作品を手がける。岸杯也(きし・はいや)の名義で手がけた『しゅらばら!』(MF文庫J)は全11巻を重ねるヒット作。
『12の星の物語』
薄井ゆうじ・著
宇宙の果ての、どこにもない世界の誰でもない人たちの奇妙な物語
子供たちは広場に集まっていつも星間ロケットをつくっている。その最新式のロケットが今日、完成したらしい。「乗る順番を決めようとしただけじゃないか」アルマジロの次郎吉は口先をとがらせている。その言葉にアキラはいっそう腹を立てて、空中でハサミをかちかちと鳴らした。「決め方が問題なんだよ」「だから、じゃんけんで……」「こいつう!」争いの原因がだいたいわかった。つまりアキラは蟹だからハサミしか出せない。じゃんけんなんかしたら負けるに決まっている。(「蟹座じゃんけん」より)
十二種の星座をテーマにした摩訶不思議なストーリー。短篇小説集。
第一話 山羊座通信
第二話 水瓶座日記
第三話 魚座システム
第四話 牡羊座新聞
第五話 牡牛座特急
第六話 双子座ファンクラブ
第七話 蟹座じゃんけん
第八話 獅子座レース
第九話 乙女座伝言板
第十話 天秤座からくり
第十一話 蠍座カレンダー
第十二話 射手座大戦争
●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
『美妖士』
六道 慧・著
お下劣、猛烈、ビューティフル! 予測不能な展開にのけぞる妖しド変態小説
「父さんと母さんがまぐわうとこを見たい」「よいか、時雨。まぐわいは見るものではなくやるものだ」父の力強い励ましを背に、阿無村をあとにした赤木時雨。都会では女の子釣り放題かなあ。そんな期待を胸に抱いた純朴童貞青年を待っていたのは、性別不詳の美貌エステシャンだった!? 性欲、食欲、排泄、寄生虫。体が溶解する美少女に、ニューハーフ軍団、得体の知れない物体化人間などなど……とことん暴走するスラップスティック小説。電子版あとがきを追加収録。
●六道 慧(りくどう・けい)
東京の下町・本所生まれ。今も長兄が実家で小さな小さな町工場を営んでいる。1988年、朝日ソノラマから『大神伝(1) ムーの大神』でデビュー。以来、ライトノベル、時代物、そして警察小説とジャンルを変えながら挑戦してきた。「継続は力なり」が信条。
『異人類白書』
浅暮三文・著
日常生活で起きる不思議現象は、未発見の「異人類」の仕業だった!?
置いていたはずのものが見つからないのも、電話が混線して遠い声が聞こえるのも、塗りたてのペンキに手形がついているのも……すべては「異人類」のせいだった! とぼけた博士とお茶目な助手が、まだ見ぬ異人類を求めて奔走する。連作ユーモア短篇小説集。
●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ)
小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。
『魔法使いゴーホーム』
浅暮三文・著
缶詰を開けると魔法使いが登場! そして逃走劇の果てに待っていた結末は……
長期休暇を家でゆっくり過ごそうと、主人公はマーケットで食料を購入した。家に帰り、早速カンヅメを開けると、「ポン」という音とともに、魔法使いが出現した。魔法使いは、ひとつだけ望みを叶えてやるというお決まりの言葉をはくが、カンヅメの中身で部屋を汚された主人公は怒り心頭。意地でも魔法使いの言うことを聞こうとしない。そして、しつこい魔法使いから逃げ出した。追う魔法使い。実は、魔法使いにも望みを叶えてやらねばならない深刻な理由があった。逃走は世界を駆け巡り、意外な人物が登場し、そして、もっと意外な結末を迎える……。作中にさまざまな仕掛けを施したスラップスティック実験小説。
●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ)
小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。
『うるさい宇宙船』
高井 信・著
大声を出し続ける宇宙船はいつまで経っても去ってくれなかった
晴れわたった大空に、銀色に輝く巨大な物体が浮かんでいれば、いやでも人目を惹く。宇宙船が発見され、大騒ぎが起きるまで、大した時間はかからなかった。突然、「わ――――――――」宇宙船が大きな音を発し始めた。その音は世界中に鳴り響いた。不思議なことに、その音は発声源からの距離に関係なく、どこでも同じくらいの音量に聞こえるのだった。そして、それはとてつもなくうるさかった。(「うるさい宇宙船」より)
奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇&ショート・ショート作品集。
*シミリ現象
*森
*夜道の変身
*みんなで錯誤
*試供品
*笑う世間に
*円盤がやってきて
*忍耐の報酬
*クローン体質
*気前のいい人
*最後の大魔術
*パブの女
*触媒人生
*売り子
*目は口ほどに
*念写男の末路
*うるさい宇宙船
*因果応報
*奇妙な銀行強盗
*宿命の刻
*殴り殴られ
*おくゆかしい願い
*二人三脚
*目覚まし時計
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『超能力パニック』
高井 信・著
キューピーの格好をした宇宙人がくしゃみをした翌日、地球に異変が起きた
「どうも、初めまちて。驚かせて申しわけないでちゅ。宇宙人でちゅ」おれは発狂しそうだった。なんだって、キューピーが突然現われ、動き、宙に浮き、言語を操るのだ? 正常な神経ではとうてい受け容れることはできない。しかも、おれはひと言も声を発していないのに、ちゃんと返事が返ってくるのである。「……あなたたちにも大変なことが起こりまちゅよ。ついでに未来予知ちてみたのでちゅ」(「超能力パニック」より)
奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。
*超能力パニック
*突然チャック
*点滅の顛末
*シャドウ効果
*回収の日
*突発性タイム・スリップ
*ブスの嵐
*腕パニック
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『名古屋の逆襲』
高井 信・著
タイムトラベルで到着したのは、生粋の名古屋人のみが生存を許される「排他都市」だった!?
西暦2182年、24歳の新人社員であるおれは、1997年の東京に向けてタイムマシンで出発した。過去の世界でサバイバル研修をするためだ。ところがなんと、設定ミスであの恐怖の街・名古屋に着いてしまった! 名古屋はよそ者を追放して「排他都市」を宣言し、事実上の鎖国状態にあったのだ。「ここは極楽だがや! 名古屋の極楽っちゅうとこだがや!」襲いかかる強烈な名古屋弁と名古屋文化、〈よそ者ハンター〉の魔の手から逃げ惑うが……。名古屋人である著者が愛を込めて描く長篇ナゴヤ讃歌。
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『スプラッタ・ラブ』
高井 信・著
エクスタシーを得るたびに忌まわしい出来事を繰り返す!? 恐怖とユーモアのエロチックSF傑作集
彼女の受けたショックは筆舌に尽くしがたかった。つい先ほどまで、彼とは熱烈に愛し合っていたのだ。それなのに、彼女が意識を失っているうちに、彼が血まみれになって死んでいる。……いったい誰に、このような事態が想像できようか。ふと自分のからだに視線を落とす。やはり彼女のからだも血に染まっていた。(「スプラッタ・ラブ」より)
奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。
*進行性ボカシ症候群
*日替わり息子
*コタツの異常な愛情
*呪われた血
*よけいなお世話
*スプラッタ・ラブ
*放蕩息子
*続・放蕩息子
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『夢中の人生』
高井 信・著
自分が興味を持った対象にすぐ“夢中”になる……そんな性格であるがゆえの不幸
私はすぐ夢中になる性質で、当然、全力を傾けて走ります。中学三年のときの百メートル競走でもそうでした。クラスの名誉のため、私は夢中で走りました。幾多のライバルを抑えて、ようやくゴール。テープを切った! ところがその瞬間、私の目が覚めるのです。茫然として、きょろきょろと室内を見回します。確かにいままで全力疾走していたはずなのに、気がつくと寝床で寝ていたのです。(「夢中の人生」より)
奇想天外なアイデアが満載、珠玉のショート・ショート作品集。
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『インプリンティングの妙薬』
高井 信・著
とことんおれを苦しめる「妙薬」と「悪魔」の甘い罠
「これは母親のインプリンティング薬だ。目を瞑ってこの薬を服む。そして目を開ける。そのとき最初に見る動く物体を、母親と思いこんでしまう薬なんだよ」彼は次々に別の壜に手を伸ばし、それぞれの効用を話してくれた。彼の説明によると……青は父親、黄は兄、緑は弟、紫は姉、茶は妹、黒は夫、白は妻、ピンクは恋人と思いこませる効用を持つということだった。(「インプリンティングの妙薬」より)
奇想天外なアイデアが満載、マッド・サイエンティストが開発した薬に翻弄される連作短篇「インプリンティングの妙薬」(全6話)と、悪魔と魂の契約を結ぶSF短篇「最後の願い」三部作を収録。
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『怪覆面マスクド・メロン』
高井 信・著
謎の覆面レスラー〈マスクド・メロン〉、ゴールデン・シリーズに来襲!
記者たちが感嘆の声を上げる。その男の姿は、まさしく異様だった。白のスーツに身を包んでいるが、その顔は……。単なる覆面だけなら大して驚くにはあたらない。しかし彼の覆面は常軌を逸していた。なんと、メロンをデザイン化してあったのだ。「マスクド・メロンさんの得意技は?」「十二支のスープレックスです」「じゅ、じゅうにしのスープレックス……」(「怪覆面マスクド・メロン」より)
溢れんばかりのプロレス愛! 抱腹絶倒のプロレス小説3篇を収録。
*怪覆面マスクド・メロン
*謎の黒覆面
*太陽がいっぱい
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『恍惚エスパー』
高井 信・著
おれのジュニアが超能力を解き放つ鍵の役目をしている!?
由紀に透視能力が芽生えたのはジュニアがインサートされた瞬間であり、ジュニアが退散すると同時に透視能力は消え失せた。ジュニアのインサートと超能力の発露。あの見事なまでの合致は、とても偶然とは思えない。おれのジュニアこそ、通常は潜在意識下に封じこめられている超能力を解放する、言わば鍵のような存在と言えよう。(「恍惚エスパー」より)
奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。
*恍惚エスパー
*三十インチに魅せられて
*アラジンと魔法のタバコ
*ゲートボール無宿
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『幸運ホテル』
高井 信・著
思いもよらない幸運の連続! だがこの異常事態には思いもよらぬ罠が仕掛けられていた
宝クジの一等当選に続いて、このホテル千人目の宿泊者、さらにはレストランでも千人目の客ときた。自分の幸運が空恐ろしくなる。だが、異常な幸運はそれで終わったわけではなかった。「あの〜」と声をかけられた。「え?」顔を上げると、そこに立っていたのは、見知らぬ女性だった。美しい顔だちに加えて、すらりとしたプロポーション! 満夫好みの女性、というよりも、すべての男性の好みの女性と言えるだろう。(「幸運ホテル」より)
奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。
*わが友ポルターガイスト
*異臭の町
*バミューダ空間
*感情のスイッチ
*人生の扉
*幸運ホテル
*空白の時間
*地下迷宮の勇者
*大気の魚
*メッカ誕生
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『神々のビリヤード』
高井 信・著
言葉の乱れ? 意味の誤用? あなたの「常識」に挑戦する知的ショート・ショート
キューを手にした神Aは「恥ずかしい」の「かし」の間を突いた。ふたつの文字は大きくバウンドし、台の外に落ちる。「ふたつか。それくらいなら簡単さ」神Bが「むずかしい」の「かし」の間を突く。この二文字も大きくバウンドし、台の外へ落下。「引き分けだな。もう一度やろう」そのころ……多くの日本人がパソコン・モニターの前で目を白黒させていた。自分の書いた文章が次から次へと昨今の「乱れまくっている日本語」に変換されていくのだ。(「神々のビリヤード」より)
奇想天外なアイデアが満載、珠玉のショート・ショート作品集。
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『続・神々のビリヤード』
高井 信・著
「日本語の乱れ」とは一体何なのか? 笑って学べる現代風刺ショート・ショート
神Aは全文を、それこそ目を皿のようにして眺めるが、適切な文字列を見つけることができない。一点、気になったのは〈荒ららげた〉である。いまやほとんどの人間が〈荒ららげた〉ではなく〈荒らげた〉と言っているから、〈ら〉をひとつ取って〈投げれない〉に挿入してもよさそうな気もする。いやしかし、やはり神としては誤用を認めるのはまずいだろう。〈れ〉の挿入先については、皆目見当もつかなかった。キューを握ったまま動けずにいると、神Bが言った。「どうした。ギブアップか。なら、私が先に撞くぞ」(「続・神々のビリヤード」より)
奇想天外なアイデアが満載、珠玉のショート・ショート作品集。
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『暗闇エレジー』
高井 信・著
五感のすべてが暗闇のなかでは極端に衰えてしまった!?
おれに夜盲症……いわゆる鳥目の気があることは、以前から薄々感じていた。しかし、まさか聴力まで低下していたとは。鳥目ならぬ鳥耳とでも言えばいいのだろうか。正直なところ、おれは全く自覚していなかった。さらに! 驚くべきことに、明暗がおれに影響を及ぼすのは視力や聴力だけではなかった。試しに暗闇のなかで大好物の辛子メンタイコを食べてみたところ、まるで味が感じられなかった。灯りを消してトイレにはいると、大便をしても臭くなかった。暗闇で手の甲を抓っても、少しも痛くない。(「暗闇エレジー」より)
奇想天外なアイデアが満載、珠玉のショート・ショート作品集。
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『クローン・クローン』
高井 信・著
完全なクローン人間はすでに日本社会で普通に生活している!?
「実は、クローンの研究をしているんだ」おれの耳許で囁くように言う。「ク、クローン? そういえば、イギリスで羊のクローンを誕生させることに成功したニュースが流れたけど、あれと同じようなものなのか」おれが興味津々に言うと、「ちっちっち」彼は舌を鳴らし、口の前で人差し指を左右に動かした。「あんなものは、とてもクローンなんて言えないよ。ただ同じ遺伝子を持っているというだけ。年齢の離れた双生児を人為的に作っただけじゃないか。おれたちが研究しているのは、そんなレベルのもんじゃない」(「クローン・クローン」より)
奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。
*天邪鬼
*シンデレラ現象
*愛しの悪妻
*ストーカー
*クローン・クローン
*刺青綺譚
*堪忍袋
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『木造アパート・アドベンチャー』
高井 信・著
ゲームに熱中するあまり、部屋の外がその異世界に入れ替わってしまった!?
おれの目は信じられない光景を見ていた。巨大な広間。階段。そして、二体の一眼生物。大井の部屋の前は廊下になっているはずなのに、おれの眼前に広がっている空間は、誰がどう見ても廊下ではなかった。「こ、これは『賢者の石』だ……これだよ」彼は言い、テーブルの上に無造作に積み重ねられているゲーム・ソフトのパッケージをひとつ、おれに手渡した。(「木造アパート・アドベンチャー」より)
奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。
*木造アパート・アドベンチャー
*超人の代償
*反逆の日
*世にも奇遇な物語
*一生に一度の日
*壁の恋人
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『ダモクレス幻想』
高井 信・著
尖端恐怖症だからこそ、こんな幻覚を見るようになってしまったのか
得体の知れない恐怖。ぞくっとしたおれは、思わず身を震わせた。ここは、おれのアパートのトイレだ。パンツを降ろして和式便器にまたがり、ふんばろうとした途端に、殺気を感じたのである。必死に心を落ち着かせ、恐るおそる天井に視線を向ける。「うわっ。さ、錯覚じゃないっ」それは……一本の剣であった。ひと振りの剣が、その鋭い鋒(きっさき)をおれに向けて、トイレの天井からぶら下がっていたのだ。(「ダモクレス幻想」より)
奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。
*ダモクレス幻想
*第二走者
*挫折の果て
*幸福地獄
*不運の星
*瞳の奥に…
*懐中時計
*ロールプレイング・ワイフ
*揺り返し
*至福の時
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『見知らぬ知人』
高井 信・著
自分の記憶が全く信用できない! その原因を探るうちに恋人の言動に疑問が……
記憶にないはずの記憶が突如として脳裡に浮かぶという不思議な現象は、相手も場所も選ばなかった。誰かと会うとか、どこかに行くとか、とにかく何かのきっかけがあれば、いきなり脳裡に湧き出てくるのである。その記憶の情報量は一定していなかった。人の顔や名前、日時から場所に至るまで鮮明に思い出すこともあれば、顔だけしか思い出さないこともある。(おれは二重人格になってしまったのだろうか)おれは大いなる不安に駆られた。おれのなかにもうひとりの人格があって、おれの知らない間に行動しているとしたら?(「見知らぬ知人」より)
奇想天外なアイデアが満載、SFドタバタ・コメディ短篇集。
*加害妄想
*不思議な能力
*沈みゆく人間
*風呂から風呂へ
*社外モニター
*記憶喪失の男
*つまずき地獄
*幻覚の男
*快楽の報酬
*妻の異変
*無情の雨
*見知らぬ知人
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『ショートショートで日本語をあそぼう』
高井 信・著
新感覚の文章書き方指南! 読んで笑って国語力をアップしよう
その日本語まちがっていませんか? 聞きちがい・誤用・変換ミスなど、私たちの身近なところで毎日のように起こる失敗の数々。笑って済まされることもあれば、思い出すだに忌まわしい赤ッ恥となることも。言葉の非常識が引き起こす奇想天外なストーリーを楽しみながら、あなたの日本語力もアップする、前代未聞のショートショート集。
●高井 信(たかい・しん)
1957年、名古屋生まれ。東京理科大学理学部卒業。1979年、大学在学中にSF専門誌「奇想天外」にて作家デビュー。以後、ショートショートやSFアイデアストーリーを中心に活躍。1990年代にはRPGに材をとった小説やシナリオも執筆。2000年ごろからショートショートの研究に着手。著作多数。
『マジカル・ハイスクール【完全版】』
朝松 健・著、SUEZEN・イラスト
魔術のウンチクてんこ盛り! オカルトネタが暴走する奇天烈学園コメディ
「魔術って、本当にあったんだな……」魔術マニアの新吾、UFOマニアのホンエン、謀略妄想マニアのシュウ。オカルトマニアの落ちこぼれ三人組による実践魔術〈悪魔喚起〉実験は大成功。校庭に小悪魔が出現した。ところがそいつを、陰険で傲岸なエゴイストの教育実修生・北内東が使い魔にしてしまったから、さあ大変! 小悪魔のイタズラで、学園は大パニック。困惑する新吾たち。だが、その悪魔の霊的攻撃を退けた美少女がいた。クラス委員長の松尾真紗美。彼女こそ、儀式魔術の実践者……本物の魔術師だったのだ!
抱腹絶倒のネオ・マジカル・ファンタジーの名作が、単行本未収録『マジカル・ハイスクール2(前・後篇)』(「月刊ドラゴンマガジン」1992年10〜11月号掲載)と併せて、【完全版】として奇跡の復刊!
●朝松健(あさまつ・けん)
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、かつて誰も書かなかった〈異形の戦場〉と化した京都を描いた『血と炎の京』で高い評価を得ている。