• 2025/9/30
  • 『聴罪師アドリアン』1〜14巻
     吉田縁先生の『聴罪師アドリアン』シリーズが電子で復刊です! かつて集英社コバルト文庫で刊行され、微ホラーでありながら切なく哀しいストーリーに魅了されたラノベ/少女小説ファンも多いことでしょう。当時、文庫版では5巻まで刊行されていましたが、今回はどーんと増量して全14巻となりました。実は吉田先生は同人誌でコツコツと物語の続きを書かれていたのですね〜。それらを時系列順に整理して再編集、大幅に加筆修正、さらには書き下ろしの短編まで追加。各巻の巻末には「電子版あとがき」をはじめオマケ要素も付いていて、完全版といえるバージョンが今回の電子書籍版なのです。主人公は死霊(マネン)の姿が見えてしまう青年司教アドリアンと村娘ビアンカ。この世に未練を残した死者たちの告白を聴き、天へと帰してあげる……というお話なのですが、並行してこの二人のロマンスや閉鎖的な村人たちとの確執など、細やかに描写された人間ドラマにも注目してほしいです。あと、あえて言っちゃいますが、主人公の二人が徹底的な陰キャ!なのも本作の大きな特徴。たいていの作品では、主人公の男の子がおとなしければ、ヒロインが元気娘だったりするのですが、本作ではどちらも消極的な性格で、ずぅっといじいじウジウジしていて、読んでいてもどかしい。笑全14巻、一度に読了するには大変ですが、まずは1巻から読んでみてください。面白いですよ〜。なお、今回の電子版の売上次第では、15巻以降の制作もあり得る(!)ため、昔からのファンは是非!いろんな人へ薦めてください〜。

新刊案内

聴罪師アドリアン(1) 死者の告白

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NEW『聴罪師アドリアン(1) 死者の告白』

吉田 縁・著

罪深き魂よ、断罪する……! 悲しき死者の告白を聴く青年司祭の心中は

 美貌の青年司祭アドリアン。彼は死者のことばを聞き、天上の楽園へ導くか、また地獄へ落とすかを判断する聴罪師だった。しかし、庇護者であるヴェネデット枢機卿を失ってから、なぜか死者の声が聞こえなくなってしまった。新たな赴任先となるサラ村で、アドリアンは黒髪の少女ビアンカと出会う。村人から「悪魔憑き」と恐れられる彼女と目が合った瞬間、彼は心のざわめきを覚えて……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第1弾。長編ファンタジー。

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(2) 剣を抱く少女

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NEW『聴罪師アドリアン(2) 剣を抱く少女』

吉田 縁・著

剣を抱く少女リシア、その心に秘められた悲惨な出来事とは!?

 二十歳の青年司祭アドリアン。彼は死者の罪の告白を聞き、赦しを与える聴罪師である。村の領主の息子ピエモスが、見知らぬ少女を連れ、教会へとやって来た。少女は身の丈ほどもある剣を抱いている。ピエモスの話によれば、剣をどうしても離そうとしないのだという。アドリアンは少女の背後に死者の姿を見た。それは少女の手に剣を握らせる、謎多き女の霊だった……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第2弾。長編ファンタジー。

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(3) 精霊の井戸

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NEW『聴罪師アドリアン(3) 精霊の井戸』

吉田 縁・著

晩課の鐘が鳴り響き、迷子になった悲しき死霊の魂が動き出す

 ビアンカが農夫ヤソンの納屋に目をやったとき、その姿が見えた。小さな少女の死霊が扉の前に立ち、《おねえちゃん、開けて!》と叫んでいる。悪い霊ではないとは思ったがどうしても気になる。アドリアン神父に相談すると「当分の間、近づいたり話しかけたりしてはいけない」と指示された。だが、村娘のレイシェルがピエモスとの逢い引き場所にとその納屋を訪れてしまい……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第3弾。電子オリジナルとなる短編集。

*精霊の井戸
*慈悲の剣(ミゼリコルデ)
*ペトラルカ
*柳の枝

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(4) 中庭のラウラ

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NEW『聴罪師アドリアン(4) 中庭のラウラ』

吉田 縁・著

アドリアンが司祭になる前に出会ったに違いない、可憐な少女の死霊……彼女の目的とは?

 彫像と見紛うような美貌の騎士が、老齢の司教と共にサラ村を訪れた。驚いたことに、アドリアンとは幼少期からの知り合いだという。だがビアンカの胸に暗い雲のような不安が広がる。高貴さを身に纏ったそのカリスという従騎士の傍らには、いつも少女の死霊が佇んでいたのだ。彼女はラウラ。カリスの妹で、ある理由によりアドリアンとの再会を切望していたらしい。そしてその後ろにもう一体、きつい眼差しをした男の死霊の姿も見える……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第4弾。電子オリジナルとなる長編ファンタジー。

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(5) 血染めの貴石

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NEW『聴罪師アドリアン(5) 血染めの貴石』

吉田 縁・著

死者の怨念が籠もった首飾りをめぐり、ビアンカの身に危険が迫る!

 水くみから帰る途中、ビアンカは馬とぶつかりそうになった。馬に乗っていた少年の名はティド。領主の息子ピエモスの従者見習いだ。彼が偶然見つけてきた箱入りの首飾りが、事件の発端だった。ピエモスからの贈り物など受け取る気などなかったビアンカだが、そこに宿る邪悪なものを見てしまう。「もう神父様を危険な目には遭わせたくない」随分無理をしているであろうアドリアンを想い、ビアンカは独りで死霊に相対することを決意する……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第5弾。長編ファンタジー。

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(6) すすり泣く写本

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NEW『聴罪師アドリアン(6) すすり泣く写本』

吉田 縁・著

伯爵邸で何かが起こる……時祷書に描かれた聖女に恋をしてしまった青年は!?

 新興貴族エドモン伯の招きを受け、観光都市グレームへと向かった美貌の青年司祭アドリアン。エドモン伯の話によると、「血も凍るような恐ろしい事件が館の中で起こる」と女占い師が予言したのだという。不吉な予感を覚えつつも、邸内でアドリアンは写本をしている青年に出会う。シェトレという名の青年は奇妙な体験を語った。なんと彼が写している時祷書が、夜になるとすすり泣くという……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第6弾。長編ファンタジー。

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(7) 呪いの塔

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NEW『聴罪師アドリアン(7) 呪いの塔』

吉田 縁・著

よみがえる過去の記憶……そして村を騒がす怪事件、犯人はなぜサラ村に逃げ込んできたのか

 死者の告白を聴き、裁きを下す青年司祭アドリアン。彼はある夜、夢にうなされて目が覚めた。それは幼いころの苦い思い出だった。翌朝、典礼を終えたアドリアンは、マナとシェンという兄妹の姿が見えないことに気がつく。村の領主の息子ピエモスから、とある民家で鶏が盗まれたことを聞かされたアドリアンは、その民家がマナとシェンの家に近いこともあって、不穏な胸騒ぎを感じた……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第7弾。長編ファンタジー。

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(8) 海の薔薇(ロスマリン)

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NEW『聴罪師アドリアン(8) 海の薔薇(ロスマリン)』

吉田 縁・著

ピエモスを避けて森へ逃げ込んだビアンカが湖水のほとりで出会った死霊の願いは?

 ビアンカの手に、少女の死霊は自分の手を重ねた。冷ややかな手だ。死者たちはアドリアン神父を怖がる。自分が断罪されるかもしれないと思うのだろう。でも、この子はわたしを助けてくれた、この子の願いを叶えたい。ビアンカは悲しい目をしたその少女と、ある約束を交わす。マンネンロウと呼ばれる花が欲しいのだという。マンネンロウは死者が好む花だが……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第8弾。電子オリジナルとなる短編集。

*夏の終わりに
*海の薔薇(ロスマリン)
*幼い祈り
*カンタリス
*荒れ野の果て――外伝・ヴェネデット青年期

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(9) 遠ざかる足音

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NEW『聴罪師アドリアン(9) 遠ざかる足音』

吉田 縁・著

平和だったサラ村に不穏な空気が流れ込み、アドリアンたちは運命に翻弄される

 聖遺物には霊験あらたかな効き目があり、さまざまな奇跡を起こして教会の評判を高められると信じられている。その聖遺物であるスウェドゥス司教の御遺体が、なぜかアドリアンのいる辺境の小さな教会に届くという。一方、その噂を聞きつけ、ピエモスの腹違いの弟であるジャリスが野心をいだく。邪魔な兄の失脚、自身の名声。やがて邪な策謀が蠢き出す……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第9弾。中編2本を収録した電子オリジナル。

*さまよう棺
*遠ざかる足音

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(10) 流れる星

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NEW『聴罪師アドリアン(10) 流れる星』

吉田 縁・著

ジャリスが裏で糸を引く暗殺計画……ピエモス一行に襲いかかった刺客たちの目的は!?

 国境で勃発した戦の傷から奇跡的に回復したピエモス。ティドやアドリアンを伴って近くの森へと散策に出掛けたが、そこには卑劣な罠が仕掛けられていた。ピエモスの命を狙う刺客の一団。辛くもその襲撃を撥ねのけることはできたが、奴らの剣には致死性の毒が塗られていた。そして、特効薬も中和剤も極めて手に入りにくいというその毒におかされたのは……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第10弾。電子オリジナルとなる短編集。

*棘の城館
*流れる星
*迷える旅人たち
*聖なる夜に

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(11) 光と闇の審判・前篇

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NEW『聴罪師アドリアン(11) 光と闇の審判・前篇』

吉田 縁・著

真実を知らずに死ねない……意を決して長旅に出発したアドリアンを待ち受けていた運命

 自分がこれまで目を背けていたこと、逃げていたことに、今こそ向き合わなくてはいけない……。青年司祭アドリアンはサラ村を発ち、ヴェネデット大修道院に到着。旧友ロヴィンと久しぶりに語らい、さらに次の目的地ブランシュ邸では従妹のサリアと邂逅する。しかし、次に訪れたコンヴェルスス修道院では、我欲にまみれた者たちが待ち受けていた。きっかけは、自分は異教徒シルフィアードだと主張する奇妙な子供で……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第11弾。電子オリジナルとなる長編ファンタジー。

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(12) 光と闇の審判・後篇

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NEW『聴罪師アドリアン(12) 光と闇の審判・後篇』

吉田 縁・著

目が覚めた時、青年司祭アドリアンは冷たい牢獄に囚われていた!

 アドリアンは気の遠くなるような暗闇と水の牢獄にいた。だが、運命とは皮肉なものだ。その水牢の中で、亡きヴェネデット枢機卿の最期を知る男に出会う。その男はすでに死亡しており、死霊となってアドリアンを待ちかねていたのだ。死者トロワが語る衝撃の真実に、アドリアンは呼吸することさえ忘れそうだった。全てを聞き終え真実を知った彼は、無事にサラ村へ帰還できるのか……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第12弾。電子オリジナルとなる長編ファンタジー。

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(13) 死の呪縛

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NEW『聴罪師アドリアン(13) 死の呪縛』

吉田 縁・著

アドリアンを救うため、死者と取引をしてその命を捧げたビアンカ

 長旅を終えたアドリアンは、傷つきながらも枢機卿の死の謎を解く重要な証言を得て、サラ村に戻ってきた。一方、ヴァルスネリアが吐いた呪いの言葉に悩み抜いて、ビアンカが倒れてしまう。このままでは衰弱死はまぬがれない。その姿を見てピエモスは、モライシュは、そしてアドリアンはいかにこの娘を愛していたかを改めて知る。やがてビアンカは朦朧とした意識のなか、ある人物の姿を見る……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第13弾。電子オリジナルとなる短編集。

*死の呪縛
*独白――外伝・かまどの死者
*雫
*巡り会う時
*宮宰ポワソンの危険な賭け

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

聴罪師アドリアン(14) 悲しき華燭

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NEW『聴罪師アドリアン(14) 悲しき華燭』

吉田 縁・著

ピエモスとビアンカの婚礼の準備が進むなか、サラ村全体に暗雲が立ちこめる

 苦難の旅から帰還した青年司祭アドリアンは、新たな試練に見舞われる。以前、戦で傷ついたピエモスを救うためシルフィアードの魔書をひもとき、異教徒による医術を用いたのだが、その事実をジャリスに嗅ぎつけられたらしい。さらにはピエモスが父親ジャン・ブラウ伯の怒りを買い、廃嫡の憂き目を見てしまう。相次ぐ混乱の中、ユリスという少年が教会に居着くことになる。身元不明の不思議な少年だが……。
 悲しき死者の魂の訴えを聞く『聴罪師アドリアン』シリーズ、第14弾。電子オリジナルとなる長編ファンタジー。

●吉田縁(よしだ・ゆかり)
名古屋市在住、みずがめ座、O型。1995年下期のコバルトノベル大賞佳作を受賞しデビュー。主に、西洋中世をモデルとした架空ファンタジーを執筆。代表作は『聴罪師アドリアン』シリーズ。趣味は手芸、多肉植物。

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