『専守防衛』
清谷信一・著
日本を支配する幻想……今ある装備と法律のままでは国民の命を守れない!?
戦後、日本は長らく戦争に巻き込まれることはなかった。真に喜ばしいことだが、それは日本人の努力によるものというよりも、偶然や幸運に恵まれた結果である。我が国が国防の方針としている「専守防衛」は抑止力が効きにくく、戦争を誘発しやすい。本来、「専守防衛」では、著しく不利な戦略をとりつつ、国防を全うするために、必然的に「重武装」だ。充分な防衛力を維持するためには、現在の数倍の防衛予算と、自衛隊の規模が必要である。また、全国津々浦々に防空壕やシェルター、敵の侵攻を阻むための陣地などを構築する必要がある。これも国民生活の大きな負担となることは間違いない。はたして、そこまで真剣に考えた上で、我々日本人は「専守防衛」を選択しているのだろうか。(「はじめに」より)
気鋭の軍事ジャーナリストが日本の安全保障について疑問を投げかける一冊。電子版まえがきを追加収録。
第一章 専守防衛と「平和憲法」
第二章 シビリアン・コントロールのない国
第三章 日本の防衛は隙だらけ
第四章 冷戦は終わっていない!
第五章 日米同盟は信用できるか
第六章 水際の防衛
●清谷信一(きよたに・しんいち)
1962年生まれ、東海大学工学部卒。軍事ジャーナリスト、作家。日本ペンクラブ会員。2003〜08年まで英国の軍事専門誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」日本特派員。現在ドイツの防衛専門誌「European Security and Defence(英字誌)」日本特派員。「東洋経済オンライン」「Japan in Depth」などのニュースサイトにも寄稿。特に防衛調達の問題点に強い。著書に『国防の死角』(PHP)、『専守防衛』(祥伝社新書)、『防衛破綻』(中公新書ラクレ)、『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした! 戦えない「軍隊」を徹底解剖』(廣済堂出版)、『不思議の国の自衛隊 誰がための自衛隊なのか!?』(KKベストセラーズ)、『ル・オタク フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな』(石破茂との共著/KKベストセラーズ)、『アメリカの落日 「戦争と正義」の正体』(日下公人との共著/廣済堂出版)など多数。
『防衛破綻』
清谷信一・著
「ガラパゴス化」する自衛隊装備……予算がついても正しい軍備が出来ていない!?
確かに自衛隊は最先端の装備=兵器を多数保有している。それは間違いない。だが、その反面、途上国ですら当たり前に持っている装備がない。今の自衛隊は、セーターやジャージなど業務に必要不可欠な被服すら隊員に身銭を切らせて買わせているありさまだ。自衛隊の場合は、「見栄えのいい兵器」を買うために、セーターなど被服はおろか、無線機や無線中継器、装甲兵員輸送車、装甲野戦救急車、暗視装置といった「脇役」装備の調達、整備がなおざりになっている。これではすべてを犠牲にしてまで弾道ミサイル開発に血道を上げている北朝鮮を笑えない。(「はじめに」より)
気鋭の軍事ジャーナリストが自衛隊の装備、防衛費の使い方について疑問を投げかける一冊。電子版まえがきを追加収録。
第1章 「買い物官庁」防衛省と「丸腰」自衛隊
第2章 自衛隊の兵器を検証する〈陸自編〉
第3章 自衛隊の兵器を検証する〈海自編〉
第4章 自衛隊の兵器を検証する〈空自編〉
第5章 日本の防衛産業の行方
●清谷信一(きよたに・しんいち)
1962年生まれ、東海大学工学部卒。軍事ジャーナリスト、作家。日本ペンクラブ会員。2003〜08年まで英国の軍事専門誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」日本特派員。現在ドイツの防衛専門誌「European Security and Defence(英字誌)」日本特派員。「東洋経済オンライン」「Japan in Depth」などのニュースサイトにも寄稿。特に防衛調達の問題点に強い。著書に『国防の死角』(PHP)、『専守防衛』(祥伝社新書)、『防衛破綻』(中公新書ラクレ)、『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした! 戦えない「軍隊」を徹底解剖』(廣済堂出版)、『不思議の国の自衛隊 誰がための自衛隊なのか!?』(KKベストセラーズ)、『ル・オタク フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな』(石破茂との共著/KKベストセラーズ)、『アメリカの落日 「戦争と正義」の正体』(日下公人との共著/廣済堂出版)など多数。
『エルンスター物語(1) デーンの娘』
日野鏡子・著、碧也ぴんく・イラスト
侵略によって生まれ故郷を失った王女は、隣国で健気に生き延びる
大陸の北に位置する美しい王国、バドリジア。平和だった都テルジェスが突如、西方に位置する強大な新興国シタの襲撃に遭う。第二王女・リリアンは命からがら逃げ延び、親族が統治する隣国ブロニジアに保護される。瀕死の母から別れ際にアイリーンの剣を託された彼女は聖王家の血を引いており、本人も知らない不思議な力を持っていた。シタを率いるシスター王子は、その“創世の力”を狙っていたのだ……。
壮大なヒロイック・ファンタジー、『エルンスター物語』シリーズ第1弾。電子版あとがきを追加収録。
●日野鏡子(ひの・きょうこ)
1966年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。豊島岡女子学園卒。東洋大学文学部印度哲学科在学中にSF誌からデビュー。以降ライトノベル中心に多数上梓。代表作『エルンスター物語』『桜の國の物語』など。こよなく愛するもの・猫猫猫自由ネコネコ。
『エルンスター物語(2) オレイカルコスの塔』
日野鏡子・著、碧也ぴんく・イラスト
聖王の血を継ぐ娘は、大商人が力を持つ未知の国で運命の青年と出会う
伯母でもあるエルモア女王の厚意により養女として迎えられたリリアン。彼女は友人となったローリーやジャクシイたちと共に、商業の盛んな貿易の国オレリーアナへと留学することになった。リリアンの“創世の力”を、聖王が統治するエルンスターからの使者の目から遠ざける狙いもあった。この不思議な力を持つ者は、預言書で言及されている“終未の時に現れる運命の娘”だという。そして聖王の妃になる宿命だとも……。
壮大なヒロイック・ファンタジー、『エルンスター物語』シリーズ第2弾。
●日野鏡子(ひの・きょうこ)
1966年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。豊島岡女子学園卒。東洋大学文学部印度哲学科在学中にSF誌からデビュー。以降ライトノベル中心に多数上梓。代表作『エルンスター物語』『桜の國の物語』など。こよなく愛するもの・猫猫猫自由ネコネコ。
『エルンスター物語(3) アーロンの神官』
日野鏡子・著、碧也ぴんく・イラスト
デーン神に選ばれた娘は、愛する人がいながら聖王の妃になることを決意する
終末の時に現れるという“創世の力”を自在に操れる娘、リリアン。オレリーアナから急遽ブロニジアに帰国した彼女は、ついにエルンスター聖王家の使者たちに捕捉される。だが愛する人、リカルドを諦めてまで、聖王に嫁ぐ道を選ぶ。その心の裡には「聖王妃になって故国を滅ぼしたシタへ復讐する」という燃えるような野望があった。一方で、エルンスターの国内では神官や元老院による権謀術数がめぐらされていた……。
壮大なヒロイック・ファンタジー、『エルンスター物語』シリーズ第3弾。
●日野鏡子(ひの・きょうこ)
1966年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。豊島岡女子学園卒。東洋大学文学部印度哲学科在学中にSF誌からデビュー。以降ライトノベル中心に多数上梓。代表作『エルンスター物語』『桜の國の物語』など。こよなく愛するもの・猫猫猫自由ネコネコ。
『エルンスター物語(4) ラ・テルビントの妃』
日野鏡子・著、碧也ぴんく・イラスト
陰謀が張り巡らされた聖都の内紛が治まったのも束の間、高原の民の襲来が訪れる
聖なる国エルンスターで勃発した、神官ル・シュトーによる王位強奪事件。からくもコンドラ王はクーデターを収束し、無事に元バドリジア第二王女リリアンとの婚儀を進めることになる。だがその前夜、リリアンが高原の民の首領クルトによって拉致されてしまう。クルトは、コンドラ王のかつての愛妾イヴの兄だったのだ。リリアンはさらわれた先で高原の民たちと交流し、“創世の力”の秘密を知ることになる……。
壮大なヒロイック・ファンタジー、『エルンスター物語』シリーズ第4弾。
●日野鏡子(ひの・きょうこ)
1966年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。豊島岡女子学園卒。東洋大学文学部印度哲学科在学中にSF誌からデビュー。以降ライトノベル中心に多数上梓。代表作『エルンスター物語』『桜の國の物語』など。こよなく愛するもの・猫猫猫自由ネコネコ。
『エルンスター物語(5) アイリーンの剣』
日野鏡子・著、碧也ぴんく・イラスト
世界を破滅に導くためシスター王子が死者の軍隊を率いて進軍する
新興国シタに滅ぼされたバドリジア王国の第二王女リリアンは、聖王家のコンドラ王と婚儀を執り行い、聖王妃となった。だが“創世の力”を操るシタの闇王子、シスターはその間にも力をつけ、同じく“創世の力”を操れる存在を求めてついに聖都へ押し寄せてきた。しかも不死である亡者の軍団を率いて。アイリーンの剣を振りかざし、死闘を繰り広げるリリアン。果たしてエルンスター聖王家に勝機はあるのか……。
壮大なヒロイック・ファンタジー、『エルンスター物語』シリーズ第5弾。完結篇。
●日野鏡子(ひの・きょうこ)
1966年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。豊島岡女子学園卒。東洋大学文学部印度哲学科在学中にSF誌からデビュー。以降ライトノベル中心に多数上梓。代表作『エルンスター物語』『桜の國の物語』など。こよなく愛するもの・猫猫猫自由ネコネコ。
『エルンスター物語外伝 荒野に咲くべき花』
日野鏡子・著、碧也ぴんく・イラスト
美しくも激しい気性を持つサラと、野心に燃えるダーハルの物語
弱冠二十五歳にして一国を統べる、シタの若き大王ダーハル。有能な男だが反面、敵も多く、部下のなかにも失脚させようと目論む者がいる。絶大な権力を持ちながらも孤独な彼は、エルンスター聖王家四人の姫のうち、一人を妃として迎えようと軍を動かす。エルンスターが“生け贄”として差し出したのは、黒い髪と瞳を持つ二女のサラ。群を抜いた美しさを誇り、男勝りの行動力と気性の激しさから“炎の花”と呼ばれている娘だ。そしてこの婚姻がダーハルにとって破滅の始まりとなる……。
壮大なヒロイック・ファンタジー、『エルンスター物語』シリーズの外伝。
●日野鏡子(ひの・きょうこ)
1966年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。豊島岡女子学園卒。東洋大学文学部印度哲学科在学中にSF誌からデビュー。以降ライトノベル中心に多数上梓。代表作『エルンスター物語』『桜の國の物語』など。こよなく愛するもの・猫猫猫自由ネコネコ。
『エルンスター物語外伝 南を指す魚』
日野鏡子・著、碧也ぴんく・イラスト
やがて大陸全土を包み込む宿命を前にして……ローリー、ユーリア、サイラスの前日譚
天才竪琴弾きシドが遺したという伝説の竪琴を手に入れるため、アケイシアの宮廷を抜けだすローリー。幼なじみの美姫、ユーリアをいとおしく思いつつも冷たくあしらうリカード。ブロニジア王家への復讐に燃え、闇の城シャクラへと赴くサイラス……。
壮大なヒロイック・ファンタジー、『エルンスター物語』シリーズの外伝。本編を語るに外せない三人の登場人物、それぞれの過去が綴られた短篇を収録。
*シドの竪琴
*若獅子と美女
*三分の一ほど北へ
●日野鏡子(ひの・きょうこ)
1966年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。豊島岡女子学園卒。東洋大学文学部印度哲学科在学中にSF誌からデビュー。以降ライトノベル中心に多数上梓。代表作『エルンスター物語』『桜の國の物語』など。こよなく愛するもの・猫猫猫自由ネコネコ。