• 2024/8/29
  • 『ストリッパー』
     時はバブル期。すさまじい変質を遂げる業界の中でお客の生態に仰天しつつも、札幌から博多までの股旅。大胆に衣服をかなぐり捨てた当代随一のストリッパーが見すえたものは? 踊る女性たちの楽屋裏を日記形式で描き、昭和・平成の貴重な性風俗の様子を記録した名作。二代目・一条さゆり先生のエッセイ、電子で復刊しました! 今から30年以上前の様子ですので、令和の現在とは事情はまるで異なると思います。ですが、それでも当時の世相がリアルに表現されていて大変勉強になります。いや本当に貴重な貴重な記録。こういう業界のエピソードってきちんと文章に残っていないことが多いんですよね。なお、今回の電子版では、現役踊り子さんである、黒井ひとみさんからの特別寄稿「さゆり姐さんと私」を特別収録してあります。是非!この機会にご購読ください〜。

    『猫色シネマ倶楽部』
     千葉豹一郎先生の映画評論集、『猫色シネマ倶楽部』配信スタート! なーんと電子オリジナル作品です。『スクリーンを横切った猫たち』『猫と映画人』と続いた猫映画ガイドも、好評につきこれで第3弾となります。本書は『スクリーン〜』の続編と言える内容でして、猫が登場する映画、役者としての猫を解説した、まさに猫×映画の内容。『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』『ボブという名の猫』『ねことじいちゃん』『ねこタクシー』など外国映画・日本映画の50本を扱っております。ご自身も20匹(!)の猫と暮らす千葉豹一郎先生。愛猫家ならではの視点で選んだ映画のうち、みなさんは何本観たことがあるでしょうか? 映画好き、猫好きなら必読書と言えるでしょう。

    『日本の伝統薬でカラダを整える』
     医療ジャーナリスト・東茂由先生の『日本の伝統薬でカラダを整える』が配信スタート! 健康雑誌に掲載された全30回の連載記事を再編集した内容となります。開発・製造元へ直接出向いて、関係者へインタビュー取材した……というのは珍しいのではないでしょうか。非常に貴重なお話が記録されています。対症療法が中心となる西洋医学の薬と違って、体質改善を図ったり、臓器の機能を高めたりと現代医学とは何から何まで異なる薬、日本の伝統薬。一般的には漢方薬の仲間と捉えられているようです。ですが、多くの人は、漢方薬は「中国で生まれた漢方医学で、漢方で用いる薬」と、漠然と思っているのではないでしょうか。実は、「日本で日本人向きに作られた薬」のことです。本書では、その効能と誕生秘話を紹介します。

新刊案内

ストリッパー

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NEW『ストリッパー』

一条さゆり・著

初舞台の緊張感、ド田舎の劇場、楽屋裏の人間模様、警察のガサ入れ……昭和・平成を駆け抜けた波瀾万丈の風俗旅行記

 踊り子さんたちは、みな強い。強くなければやっていけない仕事だから、誰もがそれなりにたくましい。たくましいけれど、その裏には、ほんの少しだけ女の弱さをかいま見ることができる。「こんな世界に来たんだから、何かの事情ってやつがあるさ」っていう暗黙の了解がある。「結局は、危ない仕事だね」という共犯意識もあったりする。(本文より)
 日大芸術学部に在学中、青春の一ページとして撮影したヌード・グラビアは、本格的な「裸稼業」への前奏曲になった。時はバブル期。すさまじい変質を遂げる業界の中でお客の生態に仰天しつつも、札幌から博多までの股旅。大胆に衣服をかなぐり捨てた当代随一のストリッパーが見すえたものは? 踊る女性たちの楽屋裏を日記形式で描き、昭和・平成の貴重な性風俗の様子を記録した名作が、ついに復刊! 巻末には現役踊り子・黒井ひとみによる特別寄稿「さゆり姐さんと私」を追加収録。

●一条さゆり(いちじょう・さゆり)
エッセイスト、踊り子。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業。ピンク映画を中心に女優として活躍後、1986年にストリッパーに転身、二代目・一条さゆりを襲名した。踊り子業の傍ら、足繁く香港に通い、香港映画や街ネタについて執筆するようになる。1998年には中国・広州へ留学。その経験を活かして新聞・雑誌へ寄稿する他、『香港的電飾』(筑摩書房)、『中国洗面器ご飯』(講談社)等の著書も多数。また、香港の新聞「明報」「蘋果日報」には中国語のエッセイを連載した。2008年に帰国後、踊り子たちの衣装制作や振付指導などで現在も業界に携わっている。

猫色シネマ倶楽部

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NEW『猫色シネマ倶楽部』

千葉豹一郎・著

猫好き×映画好き! 日本映画、外国映画に出演した猫たちに注目した映画評論集

 映画に登場した猫、猫にかかわる映画50本を厳選して紹介。読むだけでも楽しめるし、映画を鑑賞してまた楽しめる、まさに猫好き×映画好きな人のための一冊。電子オリジナル作品。

*猫の大恩人とも言える画家『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
*キジトラと少女の成長物語『ルー、パリで生まれた猫』
*超人的な力を得たスーパーヒロイン誕生『キャットウーマン』
*猫が人生のどん底から救った奇跡の実話『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
*愛猫家必見! 奇跡の実話の続編『ボブという名の猫2 幸せのギフト』
*黒澤明の遺作は猫を愛してやまない作家の半生記『まあだだよ』
*スイス発、児童文学の名作には猫も登場『ハイジ』
*愛猫の火葬代は? アルゼンチン映画の名作『ルイーサ』
*中年男の人生、猫に救われて『ねこタクシー』
*死も苦しみも悲しみも歳を取る『グーグーだって猫である』
*辞書作りを支える猫『舟を編む』
*愛猫連れで国際スパイが逃避行?『ARGYLLE/アーガイル』
*猫と売れない歌手の珍道中『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
*冷徹な企業戦士の運命を変えた猫『ネコナデ』
*写真家・岩合光昭の真骨頂『ねことじいちゃん』
*ピュアな心を持つ空想少女とサビ猫『アメリ』
*心の穴を埋めるのは猫『レンタネコ』
*夫婦の絆、飼い主と愛猫との絆を描いたサスペンス『不法侵入』
*名優と茶トラ猫のコミカルな演技が見どころ『ヤムヤム・ガール』
*クローン猫が家族の一員となる近未来『シックス・デイ』
*傷ついた少女たちの心を癒すのは1匹の猫『17歳のカルテ』
*相手の心が読めないことがこんなに切ないなんて『時代屋の女房』
*配役は変われど時代屋の空気はそのまま『時代屋の女房2』
*猫から人へうつるのはノミぐらいにしてほしい『悪魔を憐れむ歌』
*高度に発展した未来社会で寝食を共にする相棒猫『フィフス・エレメント』
*少々渋みが増したギア様の男の猫的生活『プリティ・ブライド』
*男と女の終わりを予感させる名脇役の猫『さよならゲーム』
*大統領選を振り回す2人が創り上げた白い猫『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』
*老人ホームで愛猫の剥製に語りかける孤独な老女『マーズ・アタック!』
*見る者を古代エジプトへ誘う4匹の猫たち『ルーヴルの怪人』
*愛猫家の作家と監督が描く、推理小説の黒猫『猫は知っていた』
*人間の言葉がわかるオウムと猫の感動ロードムービー『ポーリー』
*新旧2匹のスター猫の名演技を堪能『誘拐騒動/ニャンタッチャブル』
*さまざまな人間模様を浮き彫りにする黒猫が絶妙『五月のミル』
*国家の陰謀に巻き込まれる(?)茶トラ白猫『エネミー・オブ・アメリカ』
*黒猫ファン必見のミステリー映画『キリング・ミー・ソフトリー』
*猫は見た! 天才犯罪集団のたくらみ『レディ・キラーズ』
*儚い幸せを追う自身を子猫の姿に重ねて『砂の器』
*黒猫が現れるたび謎の男の正体が見えてくる『危険がいっぱい』
*愛猫家女優が演じたあの名作に子猫が出ていた!?『風と共に去りぬ』
*猫をこよなく愛した女流作家の誕生を描く『コレット・水瓶座の女』
*黒猫がもたらしたダンスで魅せる天才振り付け師『フットライト・パレード』
*大物男優とヒマラヤンががっちりタッグを組んだ『ミート・ザ・ペアレンツ2』
*古典ホラーの傑作に印象深く刻まれた白猫のユーモア『透明人間』
*不世出のスターが遺した猫エピソード『ジャイアンツ』
*主人公を見守る「妖精」演じる天使と恋人の愛猫『オールウェイズ』
*ヒーローは猫より俊足? 近未来SF映画の癒し系キジトラ『アイ,ロボット』
*マルチな才能を持ち邦画界に新風を吹き込んだ伊丹の愛猫『お葬式』
*人それぞれの幸せ探しを見守る茶トラ猫『マイ・ハート,マイ・ラブ』
*サイコ・サスペンスの殺人犯に懐く猫『ザ・ウォッチャー』

●千葉豹一郎(ちば・ひょういちろう)
1956年東京生まれ。作家、評論家。獨協大学大学院法学研究科博士前期課程修了。日本刑法学会、ペット法学会会員。故淀川長治氏主宰の「映画友の会」に最年少会員として参加した少年時代から内外の映画に熱中し、著書に『法律社会の歩き方』(丸善)、『スクリーンを横切った猫たち』(ワイズ出版)、iPhoneアプリ『昭和30年代の備忘録』(ユニワールド)。「東京新聞」での連載をはじめ、「経営法務」「猫の手帖」「キャッツ」「猫生活」「ミステリマガジン」「映画論叢」等にも寄稿。近年は映画のみならず草創期からの海外ドラマの体系化や紹介にも力を入れている。

日本の伝統薬でカラダを整える

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NEW『日本の伝統薬でカラダを整える』

東 茂由・著

なんとなく辛い、痛いの悩みを漢方のチカラで解決しよう!

 対症療法が中心となる西洋医学の薬と違って、体質改善を図ったり、臓器の機能を高めたりと現代医学とは何から何まで異なる薬、日本の伝統薬。「和漢薬」「売薬」と呼ばれることもあります。一般的には漢方薬の仲間と捉えられているようですが、多くの人は、漢方薬は「中国で生まれた漢方医学で、漢方で用いる薬」と、漠然と思っているのではないでしょうか。実は、漢方薬も和漢薬も同じ意味を表す、日本で生まれた言葉であり、どちらも「日本で日本人向きに作られた薬」のことです。日本の伝統薬は、創薬にまつわる物語に彩られており、そこには当時の社会情勢や人間性がうかがえる面白さがあります。
 健康雑誌に掲載され人気を博した、日本の伝統薬製造元30社への取材記事を再編集。知られざる伝統薬の世界、その効能と誕生秘話を紹介する。電子オリジナル作品。

*造り酒屋の発酵技術が生んだ京都の秘薬『ユナルゲン』
*海の資源を豊富に含んだ伝統薬『ヨード剤』
*体の不調なところに働きかける『ヒューマン・プラセンタ・エキス』
*後醍醐天皇が命名!? 日本最古の胃腸薬『三光丸』
*漢方薬で癌患者を延命『WTTC』
*『WTTC』の考案者が創薬、船越の赤袋の名で知られた『弘眞胃腸薬』
*200年の歴史を持つ滋養強壮薬『野中烏犀圓』
*笠間藩の漢方医が考案した処方がルーツ『種村腎臟仙』
*大正13年創業の老舗が日本人向けの薬として開発『順血湯』
*江戸時代から続く専門店が考案、飲む目薬『八ッ目鰻キモの油』
*宋代の処方をもとに創薬した褥瘡の名薬『タイツコウ軟膏』
*毒性を抜いたトリカブトが効果の秘訣、花粉症薬『サンワロンM顆粒』
*戦前は全国bPの売り上げを誇った名物風邪薬『うどんや風一夜薬』
*ミミズが原料の頓服風邪薬『みみとん』
*江戸時代から続く、のぼせの特効薬『石川松石南の精錠』
*80年のロングセラー、幅広い効能の貼り薬『糾勵根』
*水銀製剤の老舗が開発、飲酒から肝臓を守る『ネオレバルミン錠』
*江戸最古の薬舗が製造した胃腸薬『宝丹』
*水戸黄門の智恵から生まれた婦人薬『赤茂傳』
*江戸時代に開発、300年の歴史がある妙薬『牛王丸』
*徳川家康が軍陣に臨むときに携行した名薬『大人司命丸』
*武家の家伝薬をもとに創薬、攻補兼施の薬『寿王』
*戦前の動脈硬化、高血圧の名薬が便秘薬として再生『乾坤』
*二日酔い防止効果に根強い人気『五苓黄解内服液』
*明治時代から伝わる東海地方のロングセラー風邪薬『橋本七度煎』
*明治時代の人気浄瑠璃にちなんだ目薬『サワイチ目薬V』
*弘法大師の処方がルーツの胃腸薬『良薬大師丸』
*花粉症の目のかゆみが即効的に解消すると評判『百草目薬』
*名医・華岡青洲が考案した軟膏『紫雲膏』『中黄膏』
*道中薬として参詣客が競って購入した名物はら薬『成田山一粒丸』

●東茂由(ひがし・しげよし)
1949年、山口県周防大島生まれ。現代医学から東洋医学、代替療法、民間療法まで長年、医療・医学の分野で幅広く取材・執筆活動を続けてきた。著書に『長生きしたければ朝食は抜きなさい』『いつも元気な人の習慣術』『甲田流健康術』『恐ろしすぎる治療法の世界』など多数。

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