• 2024/3/22
  • 『邪し魔』
     インドネシアを舞台にしたホラー小説で、現地では有名な女妖怪“クンチルアナック”が登場します。ヒラヒラした白衣、腰まである長い艶々した黒髪、顔面が血塗れ、という姿。妊娠させられて捨てられた女が怨霊となってこの妖怪となるらしいです。本編で描かれるのは、その女妖怪による、こわ〜い女の怨念、復讐。終盤、怒濤の展開にはオドロキの連続です。インドネシアの土着的な儀式、ウンチクも面白いですね〜。長年、現地に居住していた友成先生ならではの作品だと思います。さて、友成先生の電子書籍には毎回、巻末に長〜い電子版あとがきが収録されていて、ファンは楽しみにしていると思いますが、今回は特に長いです。しかもその内容は……。一部関係者の方はすでにご存じかと思いますが、驚愕の事実が記されています。是非とも!今すぐダウンロードしてみてください〜。

新刊案内

邪し魔

amazon Kindle

NEW『邪し魔』

友成純一・著

ヒラヒラした白衣を着て、黒髪、顔面が血塗れ……女妖怪「クンチルアナック」の猛威!

 単身バリで女三昧の生活をおくる良治は、祭りの夜に禁忌を犯して村を追放され、少女イェニのもとへ。一方、良治が行方不明になったという知らせを受けた妻の恵子は、原因不明の頭痛に悩まされながらもバリに向かう。嫉妬と怨念に狂った女同士の戦いは地元民を巻き込み、次第に現実と異界の境は崩れてゆく……。インドネシアを舞台にしたホラー長篇小説。電子版あとがきを追加収録。

●友成純一(ともなり・じゅんいち)
1954年福岡生まれ。1985年『肉の儀式』で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を執筆。『漂流家族』『殺人の勧め』『爛れ』『暴虐の痴図』『蔵の中の鬼女』『邪神の呼び声』『死の影を追って』『黒の女王』『闇の王国』『髑髏町の魔道師』『怪物団』『色魔』など電子オリジナル作品も多数発表している。映画評論、特にホラー/スプラッターの分野で活躍し、各映画誌に寄稿している。

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