• 2022/8/6
  •  新宗教やカルトの問題を主に取材されてきた米本和広先生のノンフィクション作品、『我らの不快な隣人〜』が電子で復刊しました! いま話題の統一教会、その関連図書の中でも名著と言われ、またその内容が衝撃的なことでも有名な一冊です。「明」あれば「暗」あり、とでも言うのでしょうか。カルトと反カルトの間に挟まり、末端信者の身に起きた悲劇の数々を、克明にレポートしています。信教の自由とは何か、家族の絆とは何か。異なる視点を与えてくれると同時に、人間の業について深く考えさせられます。いやー、カルトにまつわる問題の根深いこと……。本当に凄い。怖い。読み進めながら、冷や汗が出ます。ともあれ、できるだけ多くの方に読んでいただきたいですね。なお、米本和広先生の著作は、いずれも中古本が高騰中ですが、『洗脳の楽園 ヤマギシ会という悲劇』『教祖逮捕 「カルト」は人を救うか』については近日中に配信できるよう、電子化作業を進めております。しばしお待ちくださいませ。

新刊案内

我らの不快な隣人 統一教会から「救出」されたある女性信者の悲劇

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NEW『我らの不快な隣人 統一教会から「救出」されたある女性信者の悲劇』

米本和広・著

カルトと反カルトの間で何が起きているのか? 統一教会信者に対する拉致監禁の実態を暴く

 診断名はPTSD(心的外傷後ストレス障害)。飲んでいる薬は導眠剤、睡眠薬、安定剤、抗鬱剤など一〇種類に及ぶ。彼女たちの共通点は三つある。かつて統一教会の信者であったこと、信者時代に「ある日突然、実の親に拉致され、アパートやマンションに監禁されていた」こと、そして、その監禁場所で統一教会からの脱会説得を受け、最後には脱会したことである。(本文より)
 これまでカルト視される宗教団体を批判してきた著者だが、一方で“反カルト陣営”側の問題点に気づく。忘れられがちな元・信者のその後を取材すると、そこには脱会をめぐる、知られざる攻防戦があった……。カルトにまつわる問題の根深さを描いた衝撃のノンフィクション。

●米本和広(よねもと・かずひろ)
1950年、島根県生まれ。ルポライター。横浜市立大学卒業。「繊研新聞」記者を経て、フリーに。著書に『カルトの子』(論創社)、『洗脳の楽園』『我らの不快な隣人』(情報センター出版局)、『教祖逮捕』(宝島社)など。2022年7月に安倍元総理を殺害した犯人から手紙が届いたとして注目を集める。

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