• 2022/3/14
  •  倉阪鬼一郎先生の電子オリジナル短篇集、『最終結晶体その他の物語』が配信スタートになりました! 珠玉のホラー短篇が、なーんと21本も収録。怪奇、幻想、時代小説、仕掛けものまで網羅した、実に豪華な内容となっています。初出は「異形コレクション」を中心に、その他競作集、雑誌掲載作などなど。今や入手困難なアンソロジーからの作品もありますので、ファンにとっては嬉しい、貴重な作品集なのではないでしょうか。なお森山由海さんによる表紙イラストは、『逆想コンチェルト 奏の2』(2010)収録の「最終結晶体」で使用されたものです。不気味ながらどこかが畏怖すべき姿……深淵の中に引き込まれそうで怖いです。汗 この機会に是非!ダウンロードしてみてください〜。

新刊案内

最終結晶体その他の物語

amazon Kindle

NEW『最終結晶体その他の物語』

倉阪鬼一郎・著

母の干し肉が費えた日、白い衣装をまとった〈巡礼者〉が通りかかった

〈巡礼者〉の背中がしだいに大きくなっていく。ショウに気づいていないのか、振り向く気配はない。白い衣装の裾が風に揺れる。少しだけ不自然に、揺れる。あれが〈流刑者〉なら殺して食べればいい。どうせ〈流刑者〉は舌を抜かれている。何も語ることはない。ちょうど母の干し肉もなくなった。母を殺した理由はない。ナンブでは何の理由もなく人が死に、殺される。ただそれだけのことだ。(「最終結晶体」より)
 怪奇・ホラーの名手が贈る電子オリジナル作品。「異形コレクション」収録作を中心に、競作集や雑誌発表作など21本を収録した短篇集。

*一
*四
*腐
*牛男
*常世舟
*它川から
*死の仮面
*分析不能
*黒月物語
*聖者の眼
*ある帰郷
*夢淡き、酒
*影踏み遊び
*蝋燭と砂丘
*最終結晶体
*最後の一冊
*額縁の中の男
*夜のトンネル
*赤い灯りのバス
*一年後、砂浜にて
*イグザム・ロッジの夜

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

Copyright c ADRENALIZE All Rights reserved.