• 2022/3/5
  • 『東京武警』全2巻
     未曽有の大地震に襲われた東京。国は首都機能を仙台に移行した上で、旧首都には「東京府」として再出発を促します。しかし、これに反発した東京府知事は、日本からの「独立」を宣言。経済復興を目的としたあらゆる規制自由化に踏み切ります。世界中から多種多様な人々が流れこむ中、比例するように治安も悪化。それを抑えるため、重装備の警察特殊部隊を設置。これが本編の主人公、「東京武警」なのですね〜。ほぼ軍隊といってもよいこの組織VSテロ集団。かなり緊迫した描写で繰り広げられる、国際サスペンス・アクション小説。高貫先生ならではの詳細な軍事うんちくもたっぷり盛り込まれています。この機会に是非!読んでみて下さい〜。

    『遠すぎた終着 下山事件四十七年目の夏』『密室・十年目の扉』
     江戸川乱歩賞作家・日下圭介先生の傑作長篇ミステリ2本が電子で復刊しました! いわゆる殺人事件もののミステリ小説なのですが、それぞれ日本近代史における重大事件を見立てにしているのが特徴。扱っている歴史事件は、『遠すぎた終着 下山事件四十七年目の夏』が東京都足立区で起きた下山定則初代国鉄総裁の轢死事件、『密室・十年目の扉』が埼玉県の農民蜂起・秩父事件です。作中、登場人物たちと同じように過去の歴史を学びながら殺人事件の真相を推理、という綿密に作り込まれた作品なのですね。ページ数も多く、かなり骨太な内容です。じっくり腰を据えて読んでみましょう〜。

    『宴忌七郎・裏目付妖変』
     江戸幕府が密かに組織した「裏目付」。密偵を放ち秘かに悪を討ち滅ぼす彼らの一人、宴忌七郎という侍が主人公。普段はぶらぶら遊び歩いている浪人なのですが、「風殺剣」という独自の剣法を使う剣の達人でもあります。豪快なチャンバラありお色気ありの、エンタテインメント時代小説。悪人をばっさばっさ斬り倒すのが爽快です。表紙だけでなく挿絵まで百鬼丸先生が担当している、というのは珍しいかも? 是非!この機会にダウンロードしてみてください〜。

    『天草キリシタンの秘旗』
     東京の高級住宅地で発掘された大量の人骨、だが何者かが夜中のうちに運び去ってしまった。そして現場には謎の十字架が! この手掛かりを辿っていくと、今日まで潜伏を続ける隠れキリシタンの結社“オラショパンヤ”の存在に行き着いて……という現代日本を舞台にした伝奇ミステリ。タイトルにあるように、天草四郎という歴史上の人物が大きく関わってくる内容でして、あの「島原の乱」に一風変わった解釈を加えたお話となっています。

    『卵を売る女』
     怪奇・ホラーの名手、飯野文彦先生による新作『卵を売る女』が配信スタートになりました! なーんと、収録されている短篇9本は全て、未発表作品となります。こ、これはホラーファン必読!! 謎の女の正体を探るじわっと怖い表題作がイチオシですが、感動的な幻想ストーリー「三毛猫の行方」もありますし、グロ系恐怖ホラー「肉めし」や、飯野先生にしか書けない胸糞系バイオレンス「明日吹く風」などなど、実にバラエティ豊かな内容。電子オリジナル作品ですので、街の書店では売ってません。ホラー・怪奇ものが好きならこの機会に是非!読んでみてください〜。

新刊案内

東京武警(1) 対テロ特殊部隊

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NEW『東京武警(1) 対テロ特殊部隊』

高貫布士・著

国際自由都市宣言した東京は急激に治安が悪化……集結するテロ集団を殲滅するため特殊部隊が編成された!

 未曾有の大地震に襲われた東京。大都市機能崩壊を機に、国は首都を仙台へ移転させた。これに伴い、東京府は「自由都市TOKYO」を提唱して独立を主張。日本政府を敵に廻す状況の中、世界各国から人材と企業を誘致する。だがそれは同時に、東京を無国籍な国際都市へと変貌させていった。経済復興と共に急速に悪化する治安回復のため、石川信輝知事は直轄の東京武装警察隊(TAPS)を編成した。跳梁跋扈する禍々しいカルト集団や、新・九龍城と化した歌舞伎町の支配権と麻薬の利権を巡って、派閥抗争を続ける武装テロ組織の壊滅を決行する。
 長篇サスペンス・アクション小説、第1弾。

●高貫布士(たかぬき・のぶひと)
1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。

東京武警(2) 大都爆殺

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NEW『東京武警(2) 大都爆殺』

高貫布士・著

東京武警が行方を追う爆弾テロリストは公営カジノ場を爆破させ、さらに次の狙いを定めていた!

 世界的に有名な爆弾テロリストが、ロンドンから「自由都市TOKYO」に潜入した。“顔のない男”の異名を持つリチャード・ウォン。この情報を偶然キャッチした東京武装警察隊(TAPS)は、極秘に男の行方を追った。だが彼は、財政難の東京が推し進める公営カジノ場を爆破させ、さらにあるベンチャー企業の精製プラント計画阻止に狙いを定めていた。リチャード・ウォンへの依頼主は何者なのか? そして世界の麻薬業界を震撼させた“薬物合成ソフト”とは……。卑劣な爆殺行為を行うテロリストと東京武警の英知を競う壮絶な戦いが始まる。
 長篇サスペンス・アクション小説、第2弾。完結篇。

●高貫布士(たかぬき・のぶひと)
1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。

遠すぎた終着 下山事件四十七年目の夏

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NEW『遠すぎた終着 下山事件四十七年目の夏』

日下圭介・著

下山事件の真相を突き止めた男が不審死……果たして事故か自殺かそれとも殺人なのか

 音響機器メーカーに勤める早瀬喬は、人生の恩人である宗田克人の突然の訃報を聞き、愕然とした。しかも、宗田が亡くなる直前に書き上げた原稿がなくなっているという。早瀬は通夜の席で知り合った女性と、宗田が列車に轢かれたという山梨県上野原町の現場を訪れ、宗田の死に不審の念を強くする。原稿は下山事件……昭和二十四年に起こった下山定則初代国鉄総裁の轢死事件の驚くべき真相について書かれていたというが、その内容を知るものはいない。早瀬が女性編集著の協力を得て、消えた原稿の行方を追ううちに、二つの轢死事件の接点が見え始めた……。
 戦後史最大の謎とされた怪死事件に肉迫する著書渾身の現代史推理。

●日下圭介(くさか・けいすけ)
1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。

密室・十年目の扉

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NEW『密室・十年目の扉』

日下圭介・著

密室状態の孤島で起きた殺人は、明治時代の「秩父事件」が関係していた!?

 宮崎県沖の孤島・吐雷島で殺人事件が発生、容疑者・菱沼は台風襲来で脱出不可能なはずの島から姿を消した……。十年後、映像制作者・守谷達司の周囲で、突如不可解な出来事が続発。「吐雷島事件の犯人を見た」と電話してきた男が殺害され、さらに奇妙な電話が相次いだ。守谷は、偶然知り合った美少女・絵梨菜と共に調査を開始するが、直後、またも事件に関わる二人の男が謎の死を迎える。はたして事件の真相は? 消えた菱沼の行方は……。
 1884年に起きた日本近代史上最大の農民蜂起「秩父事件」を下敷きに、名手が会心のトリックで贈る正統派本格推理。

●日下圭介(くさか・けいすけ)
1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。

宴忌七郎・裏目付妖変

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NEW『宴忌七郎・裏目付妖変』

志茂田景樹・著、百鬼丸・イラスト

風殺剣よ、巨悪を断て! 裏目付同心の暗闘を描く大江戸ピカレスク・ロマン

 宴忌七郎(うたげ・きしちろう)は、巨悪を闇のうちに絶つ役目を負った裏目付である。裏目付は幕府の正式の職制の中には存在しない。老中・松平周防守が腐敗の横行する治世をみかねて密かに組織した。文政十一年、江戸・両国で覆面の二人組に、ひとりの商人が斬殺された。現場に居合わせた忌七郎が、風をも殺す剣法・風殺剣で一人を切ったが……。殺しの裏には、あこぎな地所上げとご禁制の金の地金に手を出してのしあがった新興商人・佐渡屋がいた。すべて、極秘をむねとして、極悪の高みにいる者を突きとめよ。忌七郎に密命が下った! 長篇時代小説。

●志茂田景樹(しもだ・かげき)
静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第27回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第83回直木賞を受賞。

天草キリシタンの秘旗

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NEW『天草キリシタンの秘旗』

志茂田景樹・著

東京の高級住宅地で発掘された大量の人骨が、天草四郎の隠された使命を明らかにした!

 江戸から続く旧家の敷地で、十字架を帯びた五十体もの人骨が発掘された。若き外科医・松平が調査に向かったが、大量の人骨は一夜にして何者かに運び去られていた。現場に残された十字架から、今日まで潜伏を続ける隠れキリシタンの結社“オラショパンヤ”の存在を知った松平は、盗まれた人骨を追って天草へ。だが、血塗られた歴史の真相に迫る松平を、オラショパンヤの秘技『天帝隠剣』が襲う。「島原の乱」に仕組まれていた壮大な陰謀とは!? 長篇伝奇ミステリ小説。

●志茂田景樹(しもだ・かげき)
静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第27回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第83回直木賞を受賞。

卵を売る女

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NEW『卵を売る女』

飯野文彦・著

その女は客のいない昼下がりにやってきて、黙って店先に立っていた

 私の店に、卵を売りに来る女がいる。業者ではなく、実に不思議な売り方をする。せいぜい週に一度、一個の卵を持ってきて、それを買ってくれと言うのである。うちのような小さな店にも、肉や卵の業者が売り込みに来ることがないわけではない。しかし、まったく取り合わず、無愛想に追い返してしまうのが常だった。そのため最近は、売り込みなどほとんど来ることがなかったのだが、いざ来たと思ったら、何とも風変わりな売り込みだったわけである。(「卵を売る女」より)
 名手が紡ぎ出す怪奇・幻想ホラーの短篇9本を収録。すべて未発表作品で構成された電子オリジナルの短篇集。

*卵を売る女
*場末のダッチワイフ
*美しい女(ひと)
*明日吹く風
*滅びっ子
*余興
*三毛猫の行方
*肉めし
*編んだ狐

●飯野文彦(いいの・ふみひこ)
1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズにてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アーク・ザ・ラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『ゾンビ・アパート』(河出書房新社)、『怪奇無尽講』(双葉社)、『ハンマーヘッド』(TO文庫)など個性的なホラー作品でマニアックな評価が高い。その他に『バッド・チューニング』『アルコォルノヰズ』『惑わしの森』『黒い本1・2』『影姫』などがある。

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