• 2021/8/19
  •  竹野雅人先生の電子オリジナル作品集、一挙に3作品が配信スタートになりました!
    『バタアシ行進曲』は、表題作と「似てない生活」の中篇小説2本を収録。特に前者が凄い。団地と会社を行き来しているうちに思考能力が失われた人々を描いた社会派な内容。純文学の体裁ながら、途中からあーんな展開でこーんな結末になってしまい、この小説ってホラーだったの!?という感想になるかも。
    『駄菓子屋』は、短篇小説10本を収録。文芸誌に掲載されたまま単行本にまとめられなかった作品を中心に、学生時代の習作や、さらには完全書き下ろしとなる新作(!)まで網羅しています。今まで読みたくても読めなかった、幻の作品集といえます。これは貴重!
    『生ものはお早目に』は、エッセイや評論など、フィクションでない原稿を収録した作品集。青春、恋愛、大人へのあこがれ。そんな甘酸っぱい気持ちを柔らかい文章で表されており、いやーちょっといいモノ読んじゃったなーと得した気分になれる一冊です。
     竹野雅人先生の文章って、優しい文体で、すぅっとココロに入ってきて、万人受けするとか美文というわけでもないんでしょうけど、なーんかいいんですよね〜。3冊とも電子オリジナル作品なので、スマホにKindleやKobo等の無料アプリを入れてから読んでみてください〜。電書未体験の方もこの機会に是非!

新刊案内

バタアシ行進曲

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NEW『バタアシ行進曲』

竹野雅人・著

パターン化された生活を繰り返すうちに思考力や人間性が失われていく

 棟という棟の中に、人々がうごめいているはずであるのに、団地の夜は恐ろしいほど、静寂に満ち溢れていた。上下左右を全く同じように、人々が生活をしている〈家〉が並んでいる。そして〈家〉の一つ一つは他人の生活のための〈家〉に囲まれ、人々はその自分の箱の中でひっそりと息をひそめて、生活しているのだろう。(「バタアシ行進曲」より)
 活気を失った巨大団地群で暮らす人々の変異を描いた表題作と「似てない生活」、中篇2本を収録した電子オリジナル作品集。

*バタアシ行進曲
*似てない生活

●竹野雅人(たけの・まさと)
1966年生まれ。東京都出身。法政大学経営学部卒業。大学在学中の1986年に「正方形の食卓」で第5回海燕新人文学賞を受賞してデビュー。1994年、『私の自叙伝前篇』で第16回野間文芸新人賞受賞。

駄菓子屋

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NEW『駄菓子屋』

竹野雅人・著

小粒ながら色鮮やかで、そして切ない思い出の数々……電子オリジナルの短篇集

 しかしそれは明らかに、インテリアのために配置されたようなそんな気配であった。どうです、ますますいいでしょう。レトロ調でこの駄菓子はオシャレでしょう。そうあの鉢植えをぼんやりと眺めているマスターがさも言いたげなように、駄菓子は店先でわずか数品ばかりが、店主の、そして大人たちの、懐古願望を満たすためのもののように、客受けを狙う見世物として晒されていた。(「駄菓子屋」より)
 文芸誌に掲載された作品、デビュー前に同人誌へ寄稿した作品、さらには完全書き下ろしの新作「銀閣寺」まで。単行本未収録の短篇小説を集めた電子オリジナル作品集。

*駄菓子屋
*木曜日の最後の授業
*新しき自分
*人形の家
*失っていく男
*闇より深い夜の河
*子供たちの夏
*空、見上げる者たちへ
*竹野にて
*銀閣寺

●竹野雅人(たけの・まさと)
1966年生まれ。東京都出身。法政大学経営学部卒業。大学在学中の1986年に「正方形の食卓」で第5回海燕新人文学賞を受賞してデビュー。1994年、『私の自叙伝前篇』で第16回野間文芸新人賞受賞。

生ものはお早目に

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NEW『生ものはお早目に』

竹野雅人・著

僕たちが今では少し恥ずかし過ぎるくらいの「忘れてしまった」感情

 生活をしていくというなかで、どれだけの選択ができただろう。選択をしたと思っているものの中でも、実は大いなる運の元での組み合わせの中で選択をしていたのかもしれない。けれども、その組み合わせは不自由である分、愉しみがある。小説という、あくまで不確実な状況設定の中の不特定な人物たちが動き回る世界を、読む愉しみというのも書く愉しみというのもそこにあるのだと思う。(「不確実の愉しさ」より)
 エッセイや評論など、フィクションでない原稿を収録した電子オリジナル作品集。

●竹野雅人(たけの・まさと)
1966年生まれ。東京都出身。法政大学経営学部卒業。大学在学中の1986年に「正方形の食卓」で第5回海燕新人文学賞を受賞してデビュー。1994年、『私の自叙伝前篇』で第16回野間文芸新人賞受賞。

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