• 2019/11/29
  • 『夢の断片、悪夢の破片』
     泉鏡花、江戸川乱歩、久生十蘭、内田百閨A朝山蜻一、中井英夫、ラヴクラフト、R・E・ハワード、ロバート・エイクマン、I・カルヴィーノ、M・シュオブ……怪奇・ホラー・ミステリの名作が次々と出てくる書評・エッセイ集でして、うわーこれはマニアックだわ、という本まで紹介されています。過去二十年間にわたって執筆された原稿を集めたものなので語り口はさまざまなのですが、かなりボリュームのある内容の上にバラエティに富んでいます。ブックガイドとして実用的だけでなく、独立した読み物として十分に楽しめますよ〜。

    『ワンダーランド in 大青山』
     あるド田舎の集落で計画された「村おこし」プロジェクト。世界一の滑り台も失敗、お化け屋敷も大ゴケ。行き当たりばったりの計画性では上手くいくはずもなく、悲惨な状況に陥ってしまいます。その様子を眺めていた山の古狐。いっちょ村人を助けてやろう、と張り切ったは良いが……。お笑い要素多めの和風ファンタジーなのですが、古狐と部下である猫又がとにかく可愛いです。実に微笑ましいドジッ子キャラで、いい味だしてるコンビなんです。なお、電子版の表紙イラストは、マッシモロッシさんに新たに担当していただきました! おどろおどろしくて可愛い、いい雰囲気ですね〜。

    『十三の黒い椅子』
     ミステリ作家が主人公のミステリ小説はたくさんありますが、本作は……なんでしょう? ミステリのアンソロジーという体裁を取ってはいますが、それはもちろん架空の話。編纂、刊行後にその中の著者のひとりが殺されしまい、犯人は寄稿者の中に!? という展開になります。つまり本作の世界の中で作られた本を作った人の中から被害者と犯人がいて……入れ子の構造に頭がおかしくなってきそうなほど、緻密に作り込まれております。例によって本文中のあちこちに謎解きのヒントが隠されているし……。読了後も2回、3回と再読したくなる作品です。いやーでも、最後に繰り広げられる大どんでん返しはスッゴイですね。小説ってこんなことも出来るんだ、と驚かされます。ひょっとしたら奇書の類に入るかもしれませんが、でも傑作だと思います。

    『青い館の崩壊 ブルー・ローズ殺人事件』
     いくつかの版元さんを跨いで展開されている、ゴーストハンターと黒川シリーズの一作。シリーズといってもストーリーは別個のものですので、本作から読み始めても全然問題ないです。主人公であるゴーストハンターは現代の吸血鬼。でも非常に人間くさい性格なんですよね。なかなか書き始めない怪談実話本作家で、蕎麦屋めぐりが趣味。肩に黒猫のぬいぐるみを乗っけて、それをあやしながら怪奇現象が噂されるマンションの謎に挑みます。ジャンルとしては怪奇ミステリといえますが、主人公のゆる〜いキャラ(槻城ゆう子さんによる表紙イラストはキリッとした超美形ですが!笑)のおかげで、ホラー系が苦手な人でも読みやすいと思います。

    『夢見の家』
     女性が主人公の怪奇小説が集められた短篇集です。美しい文体で綴られた幻想ホラーで、収録された10本がバランスよく配置されています。倉阪作品を読んだことがない人なら、まずこれから入るのがいいかも? 純粋にホラー小説の入門編としてもオススメできます。

    『The End』
     主人公の男が目覚めると、雨が降る中、見知らぬ街にいる自分を発見します。フラフラとさまよい歩くうちに、理不尽な刑を受けて図書館での仕事を手伝うようになり……。それにしても主人公の孤独感、虚無感がすごい。読了後は「終わりだ……終わりだ……」というフレーズが頭の中で繰り返し再生され、バクハツしそうになります。実は倉阪先生の作品群の中でいちばん怖いかも。汗

    『冥い天使のための音楽』
     クラシック音楽、古い館、そして死体。倉阪先生お得意のモチーフが出てくるゴシック調ミステリで、作中で起きているのは凄惨な殺人事件なのですが、とにかく美しく描写されています。ファンの中でも人気の高い作品ではないでしょうか。

    『騙し絵の館』
     過去に怯えながら瀟洒な館でひっそりと暮らす少女。過剰なまでに彼女を守ろうとする執事。そして頑なに作品の刊行を拒むミステリー作家。連続少女誘拐殺人事件が勃発するなか、謎めいた彼らの秘密が少しずつ明かされる……。こちらも『冥い天使のための音楽』と同じく倉阪先生らしいミステリですね〜。電子版の表紙イラストは、石井貴子さんに描いていただきました! 7本の矢を胸に受けた白いドレスの死体……全てはこの衝撃的なシーンから始まります。気になった方は是非ダウンロードして読んでみてください〜。

    『ブランク 空白に棲むもの』
     超能力探偵・井筒志門と天才将棋少年かがみくんが活躍するミステリです。体がいびつに揺れ、髪の毛が真っ白になり、やにわに頭部が爆発する……不思議な事件が頻発。被害者に共通するものはなにか? もともとジュニア世代が読者対象のミステリーYA!というレーベルで刊行されていたこともあって、それほど難解な謎解きがあるわけではありません。ただ、頭が真っ白になって爆破してしまうシーンの描写など、結構ホラー要素強めですね。汗

    『恐怖之場所 死にます。』
     いわゆる怪談話の連作短篇集です。主人公のホラー作家“倉阪鬼一郎”は、不動産業を営む美女から、仕事上に知り得た怪談話を原稿にまとめてみたので読んでほしい、という相談を受けます。バーで落ち合って、早速読み始めたものの、妙に生々しくリアルなお話ばかりで……。建物、土地にまつわる怪談でなんでこんなに怖いんですかねぇ。本作に収録された7本もとても怖いです……。エッ、どれも実話ベースのお話??

    『火星ラストソング』
     舞台は23世紀の火星。過去に起きたある事件が原因で「日本人」は身分が低い民族とされています。名誉を挽回するためには〈ザ・スティール〉と呼ばれる遺跡を発見しなければならない、というのですが本当にそんなものは存在するのか。探索隊は半信半疑ながらも厳しい環境の中、僻地へ赴くのですが……。本作は倉阪先生には珍しく幻想SF(!)というジャンル、しかも電子オリジナル作品(!)です。ホラーやミステリ、時代小説を数多く手掛ける倉阪先生にとって、ひょっとしたら初のSFとなるのではないでしょうか。ファンなら必読ですね。この機会に是非!ダウンロードして読んでみてください〜。

新刊案内

夢の断片、悪夢の破片

amazon Kindle

NEW『夢の断片、悪夢の破片』

倉阪鬼一郎・著

泉鏡花、久生十蘭、ラヴクラフト、さらにはマニアックなエログロナンセンス怪作まで紹介したブックガイド

 過去二十年間に執筆した書評・エッセイ・評論の中からピックアップ、全面的に手を入れて再構成したものです。一書とするにあたっては、いささか偏ってはいますがブックガイドとしても使えるように最低限の配慮をしました。本文は国内文学・海外文学・その他の三部構成になっています。それなりに流れを考えて配列してありますけれども、もちろんどこから読んでいただいてもかまいません。(「あとがき」より)
 泉鏡花、江戸川乱歩、久生十蘭、内田百閨A朝山蜻一、中井英夫、ラヴクラフト、R・E・ハワード、ロバート・エイクマン、I・カルヴィーノ、M・シュオブetc.……90以上の作品とその作者について、倉阪鬼一郎は何を感じ、何を考えたか? 怪奇小説家の読書遍歴がわかる作品集。

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

ワンダーランド in 大青山

amazon Kindle

NEW『ワンダーランド in 大青山』

倉阪鬼一郎・著

窮地に陥った村を救うべく、村おこしに狐と猫が大活躍!?

 舞台は人里離れた大田舎の村、大青山村。村長は村おこしのためにテーマパークを作って都会から人を呼ぼうと画策するが、開園前に早くも呼び物の「世界一長い滑り台」が台風のため崩壊。急遽お化け屋敷をメインに開園を強行するが、これが完全な空振りで、訪れた客の笑いものになる。一方、村の近くの山奥深く、古来から狐の親子が猫又の一族と暮らしていた。愛郷心の強い老狐は、失敗したテーマパークを救うべく、勇躍お化け屋敷に乗り込むが……。あの世とこの世を魑魅魍魎が愉しく飛び交うユーモア・ファンタジー。

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

十三の黒い椅子

amazon Kindle

NEW『十三の黒い椅子』

倉阪鬼一郎・著

ホラーミステリー・アンソロジーに仕掛けられた悪夢に満ちた罠

「椅子」をテーマに制作された書き下ろしアンソロジー『十三の黒い椅子』。そこに参加した筆者が、ひとり、またひとり死んでいく。インターネット上の掲示板や日記に綴られる不穏な思い。「十三番目は椅子」に座るのは誰なのか。何種類もの伏線が複雑に絡み合い、最後に明かされる驚愕の真実とは。技巧の限りを尽くした鬼才の真骨頂。

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

青い館の崩壊 ブルー・ローズ殺人事件

amazon Kindle

NEW『青い館の崩壊 ブルー・ローズ殺人事件』

倉阪鬼一郎・著

顔の溶けた幽霊が目撃され、どこか病んだ住人たちが跋扈するマンション……異形の館に隠された秘密とは!?

 新しい住居に引っ越したゴーストハンターは、東の窓を見た。そこから見えるのは、不気味な七階建てマンション「ブルー・ローズ」。築半世紀くらい経っているとおぼしい。元はもっと鮮やかな青色だったのだろうが、すっかりくすんで随所にむらが見える。黒川が古本屋で仕入れてきた小説の舞台が、そのマンションらしい。最初の所有者は失踪し、現在は奇妙な住人ばかりが生息している。所有者が遺した奇怪な密室ミステリーを手がかりに、黒猫のぬいぐるみを抱えた異能の名探偵・ゴーストハンターが、恐るべき秘密を解き明かす!

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

夢見の家

amazon Kindle

NEW『夢見の家』

倉阪鬼一郎・著

現実と信じていたものが足元から崩れていく恐怖……あなたが見る悪夢は、実はあなたの現実ではありませんか?

 客が来ていた。父ではない。部屋の中央にぶら下がっている。その真下で、薔薇が顫えはじめている。香緒留は悲鳴を上げた。朧げな屍体がゆっくりと動いたのだ。天井の紐が揺れ、曲がり、ねじれ……こちらに顔を向けた。(「夢見の家」より)
 十人のヒロインたちを次々と襲う、血も凍る恐怖を綴った幻想ホラー短編集。

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

The End

amazon Kindle

NEW『The End』

倉阪鬼一郎・著

脚とも触手ともつかないものを顫わせながら、終わりだ終わりだと低い声で歌うのだ

 霧と雨の街で「おれ」は目覚めた。だが、なぜこの世界にいるのか、名前も自分が何者であるかもわからなかった。身分を示すものは何もなく、所持していたのは金額や記号がすべて鏡文字になっている、見覚えのない紙幣のみ、一体おれは誰なのか……。幻惑のメタフィジカル・ラビリンス。

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

冥い天使のための音楽

amazon Kindle

NEW『冥い天使のための音楽』

倉阪鬼一郎・著

庭に、死体が埋まっている……それを天使が祝福している……

 再び指揮者がヴァイオリンを弾きはじめる。照明はさらに暗く、遠近法が微妙に狂いだす。後ろに控えるコンサート・ミストレスの姿が紙のように薄くなる。音楽は技巧的なカデンツァになる。長い髪が揺れ、弾き振りをする指揮者の顔に纏わりつく。だが、その顔はまだ朧げにしか見えない……。尖塔をいただく館、庭に埋められた屍体、十三楽章。長篇本格ゴシック・ミステリー。

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

騙し絵の館

amazon Kindle

NEW『騙し絵の館』

倉阪鬼一郎・著

幻想的な館を舞台に描かれた、詩情溢れる野心的本格ミステリ

 少女は地上から消え去る。完全に姿を消す。その失踪が報じられるとき、“ある幕”がゆっくりと上がる。そして、額縁の中に朧げな像が現れる……。
 過去に怯えながら瀟洒な館でひっそりと暮らす少女。過剰なまでに彼女を守ろうとする執事。そして頑なに作品の刊行を拒むミステリー作家。連続少女誘拐殺人事件が勃発するなか、謎めいた彼らの秘密が少しずつ明かされる。

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

ブランク 空白に棲むもの

amazon Kindle

NEW『ブランク 空白に棲むもの』

倉阪鬼一郎・著

白だけど白じゃない……そこには「何もない」……ブランクの恐怖

 白く光るものが、ゆっくり揺れている……。それに気づいたときには、もう遅い。体がいびつに揺れ、髪の毛が真っ白になり、やにわに頭部が爆発する。多発する奇怪な死が、人々を恐怖のどん底に叩き落とす。超能力探偵・井筒志門は、かがみ少年とともに謎に挑む! ノンストップ・ホラー・ミステリー。

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

恐怖之場所 死にます。

amazon Kindle

NEW『恐怖之場所 死にます。』

倉阪鬼一郎・著

「恐怖の事故・事件物件は絶対に存在します」……場所、建物にまつわる最悪の恐怖譚

 著者・倉阪鬼一郎が、不動産屋の女性から聞き出した恐怖物件の驚愕の怪談。ちょっとした踏切での行為が、コンビニの惨事につながる。さらに誰もが利用するチェーン店レストランでの血なまぐさい事件、またお買い得一戸建、と思った念願のマイホーム購入後に起こる想像を絶する不幸な事件、マンションでも、平和な田舎の隠居先にでも“恐怖之場所”は存在し、今も呪われた事件が繰り返されているという……。あなたの場所は無事なのか? ホラー連作短篇集。

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

火星ラストソング

amazon Kindle

NEW『火星ラストソング』

倉阪鬼一郎・著

火星と地球、遠く隔たった二つの場所で探し続けた〈ザ・スティール〉の真の姿とは?

 23世紀、赤茶けた火星の不毛の大地をさまよう〈ザ・スティール〉探索隊。そのメンバーはすべて、社会的地位の低い“日本人”だ。一神教たちに隷属する彼らは、“日本庁”の指示を受けて聖なる碑……〈ザ・スティール〉を探している。その碑を発見できれば、“日本人”のさまざまな汚名は雪がれ、失地は劇的に回復されるという。だが、隊員たちの間では次第に不満が募ってくる。劣悪な火星の生活環境、常にまとわりつく地球からの監視の目、不可解な状況のもとで起きた仲間の死亡事故……。果たして探索隊は〈ザ・スティール〉を発見することができるのか?
 幻想SF長篇作品。電子オリジナル。

●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

Copyright c ADRENALIZE All Rights reserved.