• 2018/7/26
  • 『おしろい蝶々』
     加門七海先生の『おしろい蝶々』、電子で復刊しました! 妖しく美しく哀しい和ホラーの短篇小説が6本収録されています。中でも秀逸なのが、表題作にもなっている「おしろい蝶々」。蝶に導かれるようにして出会った少年を愛してしまう青年のお話で、耽美系、今でいうところのBL要素が入った内容となっております。なお、電子版の表紙イラストを担当していただいたのは、華憐さん。本作にぴったりの美麗少年を描いていただきました。いやー、引き込まれそうな美しさですね〜。

    『夢売り童子陰陽譚』『神殺しの丘』『春に来る鬼 骨董店「蜻蛉」随縁録』
     かつてソノラマ文庫で刊行された日向真幸来先生の『夢売り童子陰陽譚』と『神殺しの丘』が電子で復刊しました! 平安時代を舞台とした伝奇時代小説『夢売り童子陰陽譚』は、呪術を用いて“夢を正夢にする”天才少年が主人公。陰陽師、鬼、民俗学といったキーワードに反応してしまう読者なら必読!です。一方、『神殺しの丘』は、ローマ帝国を追われた若き吟遊詩人が主人公。古代ブリタニアという舞台設定が珍しいですね。人間と神の関係を描いたファンタジー小説です。
     さらに、ビーズログ文庫から刊行されていた『春に来る鬼 骨董店「蜻蛉」随縁録』も同時に復刊! 奇祭の残る村で起こった「神隠し」の真相と「鬼退治」の物語を巡るお話です。主人公の女子高生が、頭脳明晰のメガネ男子と不思議ちゃんキャラの天才女形というイケメン二人に挟まれて心が揺れ動く青春小説……に見せかけて、実はガッツリと民俗学ネタも仕込んでいるという、深みある作品となっております。

    『競馬場に行きましょう』
     日向真幸来先生の久しぶりの新作『競馬場に行きましょう』が電子オリジナルで登場です! これまで発表されてきた作品からして民俗学か古代史ものか、と思いきや、なーんと競馬小説! これはビックリですね。笑 競馬オタクの美少女&競馬に全く興味なしの財閥ご子息という二人の主人公を軸に、恋愛、仕事、家族を見つめ直すほっこりハートフルなストーリーが展開されます。実は大の競馬ファンという日向先生、所々にマニアックな競馬ネタを散りばめていて、なかなかに濃い内容となっております。

    『柳生陰陽剣』
     荒山徹先生の伝奇時代小説、『柳生陰陽剣』が電子で復刊です! 柳生一族、朝鮮、剣戟、呪術といった“荒山節”が炸裂! 腰を抜かすほど驚天動地なストーリー展開。巨大な蛾とか巨大なサソリとか巨大な蛸とか、あれやこれやの魑魅魍魎もドンドコ登場しますし、これで面白くないわけがないですよね〜。美形の陰陽師にして超絶剣術使いである本作の主人公・柳生友景は、荒山先生の他の作品でも何度か登場するキーマンです。彼が主役を張る本作は必読!と言えるでしょう。

    『十兵衛両断』
     そしてもう1作は、多くのファンが復刊を望んでいた『十兵衛両断』! お待たせしました、ようやく電子で配信スタートできました〜。天下無双の麒麟児・柳生十兵衛三厳の数奇な運命を描いた連作短編集でして、ネタバレになるので詳しくは書けませんが、嗚呼、なんという凄い内容でしょう。まさかまさかのラストの展開に目を剥くこと必至です。さらに! 電子版では長〜い「電子版あとがき」を追加収録。ツイッター上で大炎上となった“あの事件”のことが詳しく書かれております。『大東亜忍法帖【完全版】』の「電子版あとがき」でも言及されていましたが、あちらを踏まえた上での補筆的な内容となっております。

新刊案内

おしろい蝶々

amazon Kindle

NEW『おしろい蝶々』

加門七海・著

江戸・明治・大正などの時代を舞台とした、美しくも恐ろしいファンタジック・ホラー短篇集

 昔ながらの白粉刷毛に魅入られた私が見たものは、世にも美しく恐ろしい美少年だった。獣の刷毛に、水で溶いた白粉を滴るほどに含ませて、そいつであの手を嬲りたい。彼の手を求めて私は……。(「おしろい蝶々」より)
 強い想い故に、異形に身を落とした少年を描いた表題作のほか、全6篇の哀しく儚い物語。

*おしろい蝶々
*夜の孔雀
*琅(ろう)がん物語
*闇月夜
*花影
*亡春

●加門七海(かもん・ななみ)
東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。

夢売り童子陰陽譚

amazon Kindle

NEW『夢売り童子陰陽譚』

日向真幸来・著

平安京の滅亡か、自身が鬼と化すのか……たぎる少年の心を癒やすのは誰!?

 平安末期。荒廃する京の都。鴨川の東に、人々の望み恨みを夢にして売る少年がいた。その夢は、少年の呪術によって正夢となるのだ。だが、元服の年になろうという少年自身の夢は、いまだかなえられていない。祖霊の地を京の貴族に奪われた怒りと、不可解なたぎる情念をかかえた少年を見守るのは、養母と大宰府から帰った若き陰陽師。闇に向かって走りだした童子の前途に現れるものは何か……。平安末期を舞台にした歴史ファンタジー小説。

●日向真幸来(ひるが・まさき)
作家。3月10日生まれ、うお座のO型。名古屋市在住。『夢売り童子陰陽譚』にて朝日ソノラマ新人賞佳作受賞。著書に『神殺しの丘』『春に来る鬼』など。歴史、民俗学系を好む。競馬はオグリキャップ時代からのファン。

神殺しの丘

amazon Kindle

NEW『神殺しの丘』

日向真幸来・著、丹野忍・イラスト

ローマ帝国辺境・ケルトの村……ストーン・サークルの丘に、春の女神は甦るのか!?

 ついにキリスト教を国教としたローマ帝国。その辺境のブリタニア島に一人の青年楽師が流れ着いた。ローマ人の残した妖神を滅ぼし、古の神をよみがえらせることを条件に、青年はケルト人の森にかくまわれた。神事の時は冬至の夜、場所は環状列石の丘。美しい青年はローマ神殿秘宝の琴を奏でる。だがすでに、青年と琴を狙う皇帝の追っ手が、その聖地に迫っていたのだった……。壮麗なる歴史ファンタジー小説。

●日向真幸来(ひるが・まさき)
作家。3月10日生まれ、うお座のO型。名古屋市在住。『夢売り童子陰陽譚』にて朝日ソノラマ新人賞佳作受賞。著書に『神殺しの丘』『春に来る鬼』など。歴史、民俗学系を好む。競馬はオグリキャップ時代からのファン。

春に来る鬼 骨董店「蜻蛉」随縁録

amazon Kindle

NEW『春に来る鬼 骨董店「蜻蛉」随縁録』

日向真幸来・著、柴倉乃杏・イラスト

アンティークビーズ“トンボ玉”がつなぐ哀しき「鬼退治」の物語

 ……テーホへ、テホへ。嫁ゴをもらってゆくぞ……。高校3年の春休み、瑞穂は地元の村に伝わる奇祭「天狗の鬼退治」の主役・お多福に抜擢された。相手役の天狗には、別の用事で名古屋から来ていた骨董店主見習いの大学生・辻屋祥一郎が選ばれる。お多福役を引き受けることに激しく抵抗する瑞穂。二年前、祭りの最中に起こった事件を、村のみんなは忘れてしまったというのか!? 奇祭の残る村で起こった「神隠し」の真相とは。
 骨董、民俗学の知識がふんだんに盛りこまれた伝奇ミステリ小説。

●日向真幸来(ひるが・まさき)
作家。3月10日生まれ、うお座のO型。名古屋市在住。『夢売り童子陰陽譚』にて朝日ソノラマ新人賞佳作受賞。著書に『神殺しの丘』『春に来る鬼』など。歴史、民俗学系を好む。競馬はオグリキャップ時代からのファン。

競馬場に行きましょう

amazon Kindle

NEW『競馬場に行きましょう』

日向真幸来・著

特別に大切な想いが込められた馬……“彼女”が日本ダービー「東京優駿」を走る

 老舗和菓子屋のひとり娘・東野まりえは、筋金入りの競馬マニアで、人間の男には全く興味がない。そのまりえにお見合い回避のため“偽装恋人”を頼んだ鷹塔譲二は、全く競馬を知らない。その譲二の伯父である鷹塔忠勝は、政商『鷹塔』一族のドンであり、サラブレッドの牧場を経営している。その忠勝の牧場で働く調教師・牧原歩と厩務員・加賀彬は、二歳牝馬・アクアサンタマリアに期待をかけている。そのアクアサンタマリアに騎乗する陣内朋彦騎手は、地方競馬から上がってきた苦労人。
 一頭のサラブレッドを中心につながる人間関係。レースにかける期待、情熱、そして感動……。競馬を愛するすべての人に贈る、爽やかな長編青春小説。電子オリジナル作品。

●日向真幸来(ひるが・まさき)
作家。3月10日生まれ、うお座のO型。名古屋市在住。『夢売り童子陰陽譚』にて朝日ソノラマ新人賞佳作受賞。著書に『神殺しの丘』『春に来る鬼』など。歴史、民俗学系を好む。競馬はオグリキャップ時代からのファン。

柳生陰陽剣

amazon Kindle

NEW『柳生陰陽剣』

荒山 徹・著

帝の陰陽師にして、新陰流の刺客……柳生友景、見参!

 慶長十一年、死の床にあった柳生石舟斎が言い遺した言葉。それは、枕頭に侍っていた新陰流の達人にして、陰陽道の術客でもある柳生友景に、朝鮮妖術師との新たな死闘を覚悟させた。古代よりの怨讐をこえて魔界の王を味方にし、魑魅魍魎をも従えた友景は、後水尾帝の陰陽頭となり、この国を陰謀に陥れようとする者どもと対峙する。
 痛快無比、奇想天外の歴史大活劇。

●荒山徹(あらやま・とおる)
1961年富山県生まれ。上智大学卒。新聞社、出版社勤務を経て、朝鮮半島の歴史・文化を学ぶため韓国留学。延世大学校延世語学院韓国語学堂卒業。1999年『高麗秘帖』で小説家デビュー。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で三度、吉川英治文学賞新人賞候補となり、2008年『柳生大戦争』で第2回舟橋聖一文学賞を、2017年『白村江』で第6回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。日韓交流史を主題とする時代伝奇小説を発表して注目を集めた。他の作品に『竹島御免状』『長州シックス 夢をかなえた白熊』『シャクチ』『キャプテン・コリア』など多数。

十兵衛両断

amazon Kindle

NEW『十兵衛両断』

荒山 徹・著

柳生十兵衛三厳、一生の不覚! 日韓の歴史のはざまに秘された恐るべき呪術とは!?

 十兵衛、三度死す……徳川家光の治世、兵法師範役・大和柳生家を朝鮮から到来した陰謀が襲う。韓人の呪術に陥れられ、強靭な肉体を失った一代の麒麟児。復讐の鬼と化した十兵衛は、流浪の末にもう一つの新陰流に遭遇する。太閤秀吉、さらには二代将軍の命さえ狙ってきた韓人たちとの間に、柳生一族は如何なる因縁を秘していたか。戦国の世からつづく怨念に、死闘が終止符を打つ!
 新陰流をめぐる陰謀と、剣士たちの熾烈な戦いを描いた伝奇時代小説。連作短編集。「電子版あとがき」を追加収録。

*十兵衛両断
*柳生外道剣
*陰陽師・坂崎出羽守
*太閤呪殺陣
*剣法正宗溯源

●荒山徹(あらやま・とおる)
1961年富山県生まれ。上智大学卒。新聞社、出版社勤務を経て、朝鮮半島の歴史・文化を学ぶため韓国留学。延世大学校延世語学院韓国語学堂卒業。1999年『高麗秘帖』で小説家デビュー。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で三度、吉川英治文学賞新人賞候補となり、2008年『柳生大戦争』で第2回舟橋聖一文学賞を、2017年『白村江』で第6回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。日韓交流史を主題とする時代伝奇小説を発表して注目を集めた。他の作品に『竹島御免状』『長州シックス 夢をかなえた白熊』『シャクチ』『キャプテン・コリア』など多数。

Copyright c ADRENALIZE All Rights reserved.