• 2017/12/19
  •  かつて富士見ファンタジア文庫から刊行されたドタバタライトノベル、「じぱんぐ!」全2巻が電子で復刊です! 加門七海先生にしては珍しいお笑い要素の強い作品です。天使に忍者に隠れキリシタン……次々と現れる怪事に翻弄される主人公の男の子、ひたすら巻き込まれて不遇な目に遭うキャラなので、ずっと半泣き状態ですね。笑
    『死弦琴妖変』は江戸の吉原を舞台にした伝奇時代小説で、四部構成の大長篇作品です。オカルト、風水、妖怪、神社、さまざまな要素が盛り込まれていて、「おおっ、これぞ加門作品!」とファンなら大満足のクオリティですね〜。また、「あとがき」にも書かれていますが、「花魁言葉」って格によって言葉遣いが違うんですね。勉強になりました。なお、表紙を担当していただいたのは、単行本版と同じく漫画家の波津彬子先生。本作にぴったりな美麗かつ妖しげなイラストですね〜。素晴らしいです。
    『蠱(こ)』『女切り』はともにホラー短編集です。現代を舞台にしたお話あり、時代小説あり、さまざまな角度からアプローチされています。個人的には「蠱(こ)」の虫ウジャウジャなお話がキモ怖かったですね〜。あと、「あとがき」に書かれている実話のエピソードも怖いです。汗

新刊案内

じぱんぐ!(1)

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NEW『じぱんぐ!(1)』

加門七海・著、るりあ046・イラスト

僕のご先祖様は隠れキリシタン!? 究極の巻き込まれ系主人公・鷹彦の不幸はここに始まる!

「ぎゃぁああ〜!!」虚空を飛びながら、鷹彦は叫んでいた。なんでこんなことになってしまったのか。夏休みの宿題を写させてもらうため、図書館に行こうとしただけなのに……。
 道でばったり美人教師に出会ってしまったのが不幸の始まりだった。連れていかれた博物館で、鷹彦の前につぎつぎ現れる魔人・妖人。天使にはなつかれ、あまつさえ、あの天草四郎にさらわれてしまったのだ! おまえら江戸時代の人間じゃなかったのか!! ……とは言えない気弱な鷹彦。彼の前に、キリシタンをめぐる怖るべき秘密が明かされようとしていた。
 ドタバタ痛快伝奇アクション、第1弾。

●加門七海(かもん・ななみ)
東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。

じぱんぐ!(2) ワニたちに明日はない

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NEW『じぱんぐ!(2) ワニたちに明日はない』

加門七海・著、るりあ046・イラスト

ワニとレッサーパンダの縄張り争い、さらには天狗同士の死闘に巻き込まれる!?

 あの夏の事件から数週間、鷹彦は平穏な生活を……ぜんぜん送れないでいた。新聞部の名物娘・鬼瓦くるみちゃんが何を嗅ぎつけたのか、鷹彦にしつこくしつこくつきまとっていたのだ。そんな折、鷹彦の元に従兄の勧仁から連絡が入った。天国に帰ったはずのテンテンが、伊豆熱川のバナナワニ園に現れたという。
「さ、行きましょう!」すっかりついて行く気のくるみちゃんに溜め息をつくしかない気弱な鷹彦。ところが彼の行く手には、さらに困ったモノたちが待ち受けていたのだった!
 ドタバタ痛快伝奇アクション、第2弾。

●加門七海(かもん・ななみ)
東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。

死弦琴妖変

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NEW『死弦琴妖変』

加門七海・著

その音がもたらすのは無上の喜びか、それとも無惨な死か

「四大琴」と呼ばれる古い琴があった。中国から伝来した秘宝で、それにしかるべき糸を張り、曲を奏せばありとあらゆる願い事が叶うという。そしてその四大琴の持ち主が吉原にいるとの情報を得た徳川家斉は、御庭番・舘脇和右衛門を派遣する。しかし、御庭番とは名ばかりで不器用で生真面目、機転がきかず遊女のあしらいもろくに出来ない館脇の捜査はなかなか進まない。そんな折り、館脇は一人の幇間と出会う。一八と名乗るその男はただの幇間ではなく、八咫烏の式神を操り江戸り魔界に精通する不思議な存在であった。彼との出会いが舘脇を、そして事件を意外な方向に導いていく…。
 著者ならではのオカルト・風水の知識を駆使し生み出された、新解釈の“江戸”を舞台とした痛快伝奇時代劇。

●加門七海(かもん・ななみ)
東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。

蠱(こ)

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NEW『蠱(こ)』

加門七海・著

胎内で飼うカマキリ、ミイラ村の戦慄……この世でいちばん怖いのは人の心

 恋敵への呪咀の念が、過去の“蠱毒(こどく)”を甦らせ、女子大生の胎内に蟷螂(かまきり)が宿る…。短篇処女作の「蠱」をはじめ、カメラマン志願青年の眼球すりかえ奇譚「浄眼」や、弥勒信仰をテーマにした、戦慄の生体ミイラ村物語「桃源郷」など、学園を舞台にした五篇を収録。乾いた怖さが心地よい、「現代の怪談」の傑作。
*蠱
*浄眼
*桃源郷
*実話
*分身

●加門七海(かもん・ななみ)
東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。

女切り

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NEW『女切り』

加門七海・著

着物に染んだ鮮血が、白地の帯に流れる

 鎌倉の友人宅で“女を殺した”ことがあるという刀を見せられた私は、その刀に強く魅かれてしまう。夜中、刀の先に私が見たものは、崩れた日本髪の美しい女と血の滴りであった……。(「女切り」より)
 妖かしと異形の世界を通じ、名もないものたちの、愛と孤独と哀しみを描く、恐ろしくも甘美で魅惑的な物語。ホラー八篇を収録。

*女切り
*石の碑文―「Kwaidan」拾遺―
*弟
*喜三郎の憂鬱
*かみやしろのもり
*すみだ川
*小さな祠
*虫すだく

●加門七海(かもん・ななみ)
東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。

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