• 2017/6/5
  • 『アトランタの案山子、アラバマのワニ』
     わかりやすく一口で言ってしまえば、子供が描いたような絵だった。デッサンだの遠近法だのはほとんどでたらめだが、でもそこには自分なりにこういうふうに描きたいんだという気持ちがこもっている。常々、絵の魅力はそういうものではないかとおもっていたので、彼らの絵に感動した。(プロローグより)
     村上春樹先生との名コンビで知られるイラストレーターの安西水丸先生。彼が「フォークアート」「アウトサイダーアート」と呼ばれる絵師たちの許を訪れて、その人となりを取材した旅行記。米アトランタで出会った“フォークアートの神様”の素顔とは? “美術学校で習わないアート”を探ります。
     本書では8人の「変人アーティスト」が登場するんですが、有名なのはやはり「パラダイス・ガーデン」の主でもあるハワード・フィンスターですかねー。コカ・コーラのデザインの他、R.E.M.やTalking Headsのアルバムのアートワークを手掛けたことで世界的に知られています。

    『ユニバーサル・アーミー』  かつてソノラマ文庫で刊行された、藤原征矢先生のSF小説『ユニバーサル・アーミー』が電子で復刊しました!
     植民地惑星宇宙軍のエースパイロット・諸星一馬が主人公。しかし彼は戦争も起きず平和な毎日であることに飽きていました。そこへ突然「新人の教育任務」という命令が…。しかもその新人とはいずれも癖のありそうな美少女3名! 宇宙の辺境を舞台に美少女たちに振り回されてトホホな男……というのは、代表作「かたゆでマック」シリーズでおなじみの展開ですね〜。笑 もちろんドタバタのお笑いエピソードだけではありません、物語終盤では、シリアスな人命救助の任務、そして少女たちの哀しい出自も明らかになっていきます。鈴木雅久さんのイラストも、とても可愛くていいですね! コミカルなSF小説をお探しならぜひ!この機会に読んでみてください〜。

新刊案内

アトランタの案山子、アラバマのワニ

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NEW『アトランタの案山子、アラバマのワニ』

安西水丸・著、小平尚典・写真

アメリカン・フォークアートを巡る旅

 ニューヨークで暮らしていたとき、五番街にあるスクリブナーという書店で一冊の本と出会った。掲載されている絵は、ほとんどが無名の人の作品で、わかりやすく一口で言ってしまえば、子供が描いたような絵だった。デッサンだの、遠近法だのはほとんどでたらめだが、でも、そこには自分なりにこういうふうに描きたいんだという気持ちがこもっている。常々、絵の魅力はそういうものではないかとおもっていたので、彼らの絵に感動した。(「プロローグ」より)
 イラストレーター安西水丸が少なからず影響を受けたアメリカン・フォークアーティストたち。彼らとその作品の数々を巡るアメリカ南部へのアート紀行。

アメリカの神々……ハワード・フィンスター
ネヴァダの夕焼け……プリス・バトラー
アトランタの案山子……R・A・ミラー
キルティングの巨人……クリス・クラーク
サンタクロースはやるせない……モーズ・T
アラバマのママ……アニー・T
鉄のロックンローラー……チャーリー・ルーカス
アラバマのワニ……ジミー・リー・サダス

●安西水丸(あんざい・みずまる)
1942年、東京都生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務めた後、フリーのイラストレーターとなる。広告、装幀、漫画、小説、エッセイ、絵本など、多方面で活躍。朝日広告賞、毎日広告賞、日本グラフィック展年間作家優秀賞(1987年)、キネマ旬報読者賞(1988年)等を受賞。著書に、『たびたびの旅』『アマリリス』『がたん ごとん がたん ごとん』『安西水丸 地球の細道』『ちいさな城下町』など多数。TIS、JAGDA、日本文藝作家協会、日本ペンクラブ会員。2014年3月逝去。

●小平尚典(こひら・なおのり)
1954年、福岡県生まれ。写真家、フォトジャーナリスト。日本大学芸術学部写真学科卒業。欧州を放浪後、エディトリアルカメラマンとして数多くの雑誌で活動。1980年、新潮社「FOCUS」誌専属カメラマンとして創刊に参加。1987年、米国ロサンゼルスに移住。2009年に帰国後はメディアプロデューサーとしても活躍。安西水丸氏との共著『彼はメンフィスで生まれた』『神が創った楽園タヒチ ゴーギャンを辿って』のほか、『おやさと写心帖』『4/524 日航123便御巣鷹山墜落事故写真集』など著書多数。公益社団法人日本写真家協会会員。早稲田大学理工学部非常勤講師。

ユニバーサル・アーミー

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NEW『ユニバーサル・アーミー』

藤原征矢・著、鈴木雅久・イラスト

地球出身の少女たちと植民地惑星宇宙軍の鬼(?)教官、涙と笑いの物語!

 人類が初めて手に入れた植民惑星クリシュナ……そこで生まれたおれ、諸星一馬は、宇宙軍に所属する大尉である。宇宙軍の任務というのは、この星を不測の災害から守ることだが、過去に一度だって不測の災害など起きたことはない。そんな平和な宇宙軍に、なんの酔狂か地球から六名の女性訓練生がやって来た。ちょうど休暇をとるはずだったおれは、ほとんどだまし討ちのように訓練生三名の面倒を押しつけられ、「人類のために献身することが生き甲斐」などと口にする女どもと、三ヵ月も一緒に過ごすはめになってしまった。
 ソノラマ文庫版から大幅に加筆・修正され、増ページとなった完全版が電子書籍となって登場!

●藤原征矢(ふじわら・せいや)
1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒。著書に『かたゆでマック』シリーズ、『クールフェイス』シリーズ(以上、朝日ソノラマ)、『電子恐慌』(ケイエスエス出版)、『ドル・ハンターズ』(祥伝社)、『鳴弦の巫女』(HJ文庫)など。小説の他、ゲーム・アニメ等の脚本も手がけ、また経済ライターとして別名で取材・執筆活動を行っている。

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