• 2017/4/5
  •  SF小説、春の合本まつり! というわけで、弊社から以前刊行された名作SFの中から、4巻以上の長編を【合本版】として配信することになりました。もちろんバラ売りも継続して配信しています。(合本版もバラ売りも中身は同じです)
     伊東麻紀先生の『〈反逆〉号ログノート』は、美貌の女運び屋レイヴンが主人公のスペースオペラ。でも実は相棒である退役軍人アンドロイド“賢者”が裏主人公なのかも…。かなり硬派で哀しいストーリー、感動的なラストが待っています。泣きのSF、と言ってもいいんじゃないでしょうかねー。
     竹本健治先生の『パーミリオンのネコ』は、百万に一つの失敗もないという超一流スナイパーが主人公。竹本健治先生といえばミステリの分野でおなじみの作家さんですが、本シリーズの魅力も捨てがたい! アニメ化されたら面白いと思いますけどねー。バイオレンスSFの名作シリーズなのです。
     川又千秋先生の『幻視界』は、異世界転移ものの元祖的な作品です。大学生・宇土羅光男(うとらみつお)が失踪した父親の手がかりを追って異世界を訪れます。どんどんお話が大きくなっていって、最後には驚愕のエンディングが…! とてもスケールの大きいSF作品です。
     川又千秋先生の『星狩人』は、漫画『寄生獣』の元ネタなのではないだろうかと思われるSF小説。宇宙からやってきた“生命体”に人間が次々と体を乗っ取られていくストーリーです。知らず知らずに地球が侵略されていく恐怖、ちょっとサスペンスホラーでもあります。
     中井紀夫先生の『タルカス伝』は、とてもとても風変わりで一言で説明しづらい独特な世界観。オリジナリティあふれる作品ですね〜。読んだ人によって感想はさまざまですが、「おもしろい!」ことは確かです。奇想天外なアイデアが次々と飛び出してきますので、読み手は圧倒されっぱなしです。
     中井紀夫先生の『能なしワニ』、これも先ほどの『タルカス伝』と同じく奇想天外SFですねー。全員が何かしらの超能力を持っている世界で、何の超能力もないただの人=能なしの主人公、しかも西部劇! というスゴイ設定なのです。ちょっと他に見たことない珍しいSF作品です。
     藤原征矢先生の『かたゆでマック』。スペースオペラ+お笑いといえば本シリーズを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。かつてソノラマ文庫から刊行されていました。孤独なハードボイルドを愛する主人公マック。彼が毎回美少女に振り回されてひどい目に遭ってしまいます。ああ可哀相なマック…。
     藤原征矢先生の『クールフェイス』は、超能力を使ってお姫様を守る少年レニー・カレッカが主人公。古代科学文明が滅亡してから数百年前に確立された中世王国、という舞台設定がポイントで、巻を重ねるごとにファンタジーから本格SFへ徐々に雰囲気が変わっていきます。
     東野司先生の『ミルキーピア物語』は、初音ミクや攻殻機動隊の元ネタとも言える画期的な作品。雑誌・ムック掲載のみで文庫化されなかった『京美・誕生 小さなイヤリング』『霧のエトランゼ』『史上最大のメリークリスマス』も併せて復刊です。SF好きで読んでいないのはちょっとマズイですよ〜。
     友成純一先生の『宇宙船ヴァニスの歌』。友成先生といえば“スプラッターの帝王”と呼ばれるくらいグッチャグチャどろどろの残虐描写がエライコトになっているホラー作家さんなわけですが、本シリーズは、官能エログロとバイオレンス、さらにスペースオペラが合体したSFです。

新刊案内

【合本版】〈反逆〉号ログノート

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NEW『【合本版】〈反逆〉号ログノート』

伊東麻紀・著

美貌の女運び屋・レイヴンが活躍する愛と憎しみの“ニュー・スペースオペラ”!

 砂漠と荒野ばかりの、辺境の惑星バーディヤ。そのサハラ地区に住まいを持つレイヴン。宇宙船〈反逆〉号の船長で、褐色の肌に黒い瞳の美女、一匹狼の運び屋だ。今回の“ブツ”は、プラチナブロンドの髪をみつあみのおさげにした少女リジィだった……。銀河連邦軍の元戦闘軍用サイボーグ“賢者”を航宙士として雇い、レイヴンとリジィの戦いが、今、始まった。
 名作SF「〈反逆〉号ログノート」シリーズ1〜4巻が、合本版として登場!

●伊東麻紀(いとう・まき)
茨城県生まれ。お茶の水女子大学理学部化学科中退。大学時代はSF研究会に所属。『宝剣物語』シリーズ、『エストレリャ国異聞』シリーズ(ともに大陸書房)、『海賊ランスロット・華麗なる冒険』シリーズ(角川書店)、『特殊工作員アンジェラ』シリーズ(朝日ソノラマ)などの著書がある。

【合本版】パーミリオンのネコ

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NEW『【合本版】パーミリオンのネコ』

竹本健治・著

美貌のスナイパー・ネコ、元情報局員・ノイズともに“D種犯罪者”を暗殺せよ!

 銀河スナイパー・百万分の一(パーミリオン)のネコ。死と隣り合わせの困難な任務を確実に成功させる彼女は、畏敬と嫌悪の混じった通り名を持つ。彼女の任務とは、存在自体が極秘扱いとされる“D種犯罪者”たちを狩り出し、仕留めることであった。
 名作SF「パーミリオンのネコ」シリーズ1〜4巻が、合本版として登場!

●竹本健治(たけもと・けんじ)
1954年、兵庫県生まれ。大学在学中にデビュー作『匣の中の失楽』を「幻影城」に連載し、1978年に幻影城より刊行。日本ミステリ界に衝撃を与えた。1999年には『入神』で漫画家としてデビュー。ミステリ、漫画、SF、ホラーと幅広く活躍し、ファンからの熱狂的支持を受けている。著書に『匣の中の失楽』(講談社)、『囲碁殺人事件』(東京創元社)など多数。

【合本版】幻視界

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NEW『【合本版】幻視界』

川又千秋・著

異世界に飛ばされた大学生・宇土羅光男が見たものは……光と闇の天地創造!?

 異様な光景であった。見渡す限り赤茶けた砂地が拡がり、眼前に、巨大な髑髏がひとつ、その空虚な眼窩から、彼を見下していた…。宇土羅光男、21歳。大学3年の夏休み、「旅に出る」という葉書一枚を最後に、行方の知れない父の手がかりを求めて伊豆の別荘に来ていた。書斎にあった石塊に埋め込まれた金色に輝く球体を握り、パソコン内に残されたファイルを調べているうちに、異世界に入りこんでしまったのだ。
 名作SF「幻視界」シリーズ1〜4巻が、合本版として登場!

●川又千秋(かわまた・ちあき)
1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。

【合本版】星狩人

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NEW『【合本版】星狩人』

川又千秋・著

狩られるのは、どちらなのか? 謎の寄生生命体と人間の死闘!

“何か”が秩父の山奥に落下した。現場に残された正体不明の獣骨と黒い結晶……それらを目撃したサイエンス・ライター清水浩太の身辺で、奇怪な事件が続発する。姿なき、呪われた寄生生命体は、数限りない死と恐怖の軌跡を描きながら、魔都・東京の夜を駆け巡る! 果たして……。
 名作SF「星狩人」シリーズ1〜4巻が、合本版として登場!

●川又千秋(かわまた・ちあき)
1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。

【合本版】タルカス伝

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NEW『【合本版】タルカス伝』

中井紀夫・著

官能、暴力、呪術、化学、神話、音楽、あらゆるものを飲み込んで想像力の限界に挑む!

 血と精液の匂いに満ちた狂乱の国グユ。そこを治める狂熱風雲王がひとりの娘に惚れた。その娘とは、狂熱風雲王が長年攻め落とせずにいる辺境の小国“花と硝子のふるさと”アムネシアの王、黙り牛のひとり娘だった。力ずくで彼女を手に入れようと考えた彼はアムネシアに対して兵を起こし、その不意をついて国境を越え攻め入ったのだった。
 名作SF「タルカス伝」シリーズ1〜5巻が、合本版として登場!

●中井紀夫(なかい・のりお)
1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。

【合本版】能なしワニ

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NEW『【合本版】能なしワニ』

中井紀夫・著

住民のほとんどが超能力を持っている星で、賞金首を求めてさすらう“能なし”ワニ!

 ナインガックは文明に見離された植民惑星。しかし住民は西部開拓時代の風俗にどっぷりつかって結構楽しくやっている。その上、住民のほとんどが超能力を持っているあきれた星でもある。しかし、たまに何の能力も持たない奴もいる。主人公ワニはその「能なし」なのだ。くやしさから拳銃の腕をみがいたくだらん流れ者だが、妙に愛嬌があって憎めない。
 名作SF「能なしワニ」シリーズ1〜7巻が、合本版として登場!

●中井紀夫(なかい・のりお)
1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。

【合本版】かたゆでマック

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NEW『【合本版】かたゆでマック』

藤原征矢・著

厄介な仕事を押しつけられ、美少女たちに振り回され、それでも命がけで“ハードボイルド”を求める!

 宇宙には、ハードボイルドな男がよく似合う……。おれの名はマキシン・グレンディー。戦域での仕事を得意とする、一匹狼の運び屋だ。今回おれが引き受けたのは、内戦中の惑星から王女を運び出すという、実におれ好みの仕事だった……のだが、現役女子高生のカイリがパートナーとして押しかけてきてから、おれの世界がボロボロと崩れ始めていく。畜生、おれの明日はどっちなんだ!?
 名作SF「かたゆでマック」シリーズ1〜7巻が、合本版として登場!

●藤原征矢(ふじわら・せいや)
1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒。著書に『かたゆでマック』シリーズ、『クールフェイス』シリーズ(以上、朝日ソノラマ)、『電子恐慌』(ケイエスエス出版)、『ドル・ハンターズ』(祥伝社)、『鳴弦の巫女』(HJ文庫)など。小説の他、ゲーム・アニメ等の脚本も手がけ、また経済ライターとして別名で取材・執筆活動を行っている。

【合本版】クールフェイス

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NEW『【合本版】クールフェイス』

藤原征矢・著

古代科学文明が中世まで後退した世界を描いた未来ファンタジー!

 聖暦二五四年、神聖イレリア王国国立近衛師団士官学校を史上最年少の一五歳で卒業した少年がいた。彼の名はレニー・カレッカ。卒業席次は三番ながら、学校創設以来最強の不良候補生である。そんなレニーが、皇后陛下のお声掛かりで、卒業生総代を押しのけて宮廷護衛官に任命された。“クールフェイス”と綽名されるレニーが、幼い女王を守るため巨大な陰謀に立ち向かう。
 名作SF「クールフェイス」シリーズ1〜5巻が、合本版として登場!

●藤原征矢(ふじわら・せいや)
1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒。著書に『かたゆでマック』シリーズ、『クールフェイス』シリーズ(以上、朝日ソノラマ)、『電子恐慌』(ケイエスエス出版)、『ドル・ハンターズ』(祥伝社)、『鳴弦の巫女』(HJ文庫)など。小説の他、ゲーム・アニメ等の脚本も手がけ、また経済ライターとして別名で取材・執筆活動を行っている。

【合本版】ミルキーピア物語

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NEW『【合本版】ミルキーピア物語』

東野司・著

「バーチャルアイドル」や「ネットの世界にダイブする」という概念を日本で初めて扱った元祖的な名作!

「京美が逃げだしたァ!」システムハウス・ミルキーピアの朝は、こうして始まった。うちの大切な商品でありコンピュータ・ネットワーク上で稼働するパーソナルアイドルの人気ナンバー1ソフト『京美』が家出してしまったのだ! たった一人の男性社員こと俺、片山秀人はヨネコ社長と麻矢さんに無理やり頼まれて、俺の裏ワザ“ネットワーク潜り”をやるはめになってしまったのだけど…。ソフトウェア業界と電脳空間を舞台にして、ミルキーピアの面々がきょうも繰り広げる、笑いとスリルと冒険と涙の数々。
 名作SF「ミルキーピア物語」シリーズ1〜11巻が、合本版として登場!

●東野 司(とうの・つかさ)
1957年、愛媛県生まれ。横浜国立大学大学院中退。テクニカルライターを経て、1986年『赤い涙』(「SFマガジン」早川書房)でデビュー。主な著書に『ミルキーピア物語』シリーズ、『地球SOS』(早川書房)、『よろず電脳調査局ページ11』(徳間書店)、『電脳祈祷師』(学習研究社)、『展翅蝶』(エニックス)など。また、2013年子ども向け書き下ろしSFシリーズ「21世紀空想科学小説」企画立案。同シリーズ『何かが来た』(岩崎書店)。日本SF作家クラブ会員、日本児童文学者協会会員、日本文藝家協会会員。日本SF作家クラブ第17代会長。

【合本版】宇宙船ヴァニスの歌

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NEW『【合本版】宇宙船ヴァニスの歌』

友成純一・著

娼妓宇宙船ヴァニスで繰りひろげられる、凄絶な官能SFバイオレンス!

 パトリシアとメアリアンの唇が、ニールの首筋、胸、腹、下腹、内腿……唾液のねっとりとした感触をたたえて忙しく這いまわる。薬の効果で、その刺激が、ジリジリと痛いくらいの快感を伝えてくる。「あら、ニール、もうこんなになって……この二時間で、三回目よ」……だが、やってもやっても物足りず、陰茎はそそり立って飢えを表現する。やらなければ。ヴァニスの滞在時間は、一週間。あとまた何年も、単純な肉体労働と女房という定食を味わわなければならない。陰茎がすり切れ、血が吹き出すまでやりまくらなければ……。
 名作SF「宇宙船ヴァニスの歌」シリーズ1〜4巻が、合本版として登場!

●友成純一(ともなり・じゅんいち)
1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。

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