• 2017/3/28
  •  江戸川乱歩賞作家・大谷羊太郎先生の傑作ミステリ5作品が電子で復刊しました! 今回も大陸書房、立風書房の“今は無い出版社”から刊行された、入手困難なものばかり。『北の聖夜殺人事件』『伊豆高原殺人事件』は短篇集で、残りの3タイトルは長篇作品になります。殺人の動機こそ金や男女の痴情などわかりやすい題材がとられていますが、凝りに凝ったアリバイトリック、密室トリックが詰め込まれています。本格推理を読みたいのであれば、是非!この機会に読んでみてください〜。

     江戸川乱歩賞作家にして“消えたミステリ作家”こと、藤本泉先生の単行本未収録作品を集めた『十億トンの恋』が配信スタートになりましたよ! なーんと電子オリジナルの作品集となります。第6回小説現代新人賞受賞作品「媼繁昌記」のほか、文芸誌『小説現代』に一度掲載されたままだった「黒いピグマリオン」「九条の尼御前」、70年代SFの隠れた名作「十億トンの恋」を収録しています。さらには雑誌・新聞・地域広報誌に寄稿したエッセイなど、めっちゃめちゃレアな原稿を集めました。おそらくほとんどの方が初見のものばかりなのではないでしょうか。まずは『地図にない谷』『呪者の殺意』『時界を超えて 東京ベルリンの壁』といった代表作を読んでからにしてほしいですが、今回蒐集したエッセイもおもしろいんですよね〜。こうやって通して読んでみると、ご自身の主張・考えをはっきりと持って、強く生きた方だということがよくわかります。(いや、まだ“行方不明”のままで、はっきりと死亡確認が取れたわけではないのですが…)
     ちなみに今回の表紙イラストを描いていただいたのは、マッシモロッシさん。題材は、本書のタイトルにもなっている「十億トンの恋」。この短篇作品は“東京”と“東京湾”の恋愛を描いた擬人化SF(!)なわけですが、街ドレスをまとった“東京”、官能的で美しいですね〜。

新刊案内

北の聖夜殺人事件

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NEW『北の聖夜殺人事件』

大谷羊太郎・著

札幌で女性歌手が殺された! 痴情か怨恨か、暗闇に渦巻く殺意と血塗られた密室の謎

 雪の降りしきるクリスマス・イブ、札幌の芸人宿に偶然泊まり合せた十三人の客の中の一人が絞殺された。殺されたのは、ススキノのキャバレーで歌っている相原光子。容疑者として光子と深い関係にあり、その夜一緒だった浦山勇が浮かぶ。しかし、内鍵のかかっているほかの三つの部屋から、光子の所持品が発見され、捜査は混沌とした様相をみせはじめてきた…。(「北の聖夜殺人事件」)
 本格推理の醍醐味を充分に堪能させる、珠玉のミステリ短編集。

*北の聖夜殺人事件
*月光と鮮血
*二回目の偶然
*惨劇の家
*死の年賀状
*死者の踊り

●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう)
1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。

完全密室殺人事件

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NEW『完全密室殺人事件』

大谷羊太郎・著

密室に隠された罠と横たわる美女の死体……なぜ賊は同じ部屋に二度侵入したのか?

 首都圏近郊のアパートで、一人暮らしのOL・平沼美奈子が襲われた。未遂に終わったものの、手口からこの地区で多発している痴漢事件の犯人の仕業とみられた。そして一ヵ月後、恐怖に駆られ引っ越した美奈子の部屋に入居したばかりの女性が絞殺された。警察は同一人物の犯行として捜査を進めたが、密室状態にあった殺人現場の謎を解くことができずに、事件は迷宮入りの様相を呈してきた…。著者会心の密室トリックと驚愕の結末。長編ミステリ。

●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう)
1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。

伊豆高原殺人事件

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NEW『伊豆高原殺人事件』

大谷羊太郎・著

警察に追われる男女が忍び込んだ山荘で見たものは!?

 地上げ屋の隠し財産を狙った男女は、まんまと数億円相当の金品を盗み出すことに成功する。ところが通行人に犯行を目撃されてしまう。逃げる二人は伊豆高原のある山荘に忍び込むが、住人は強盗に襲われ、殺される寸前だった。自分たちの立場を忘れ強盗を取り押さえた二人は、身を隠す場所を得る。しかし翌日の夜、軟禁した強盗は死体となって転がっていた…。見知らぬ山荘で繰り広げられる謎の惨劇と驚くべき結末とは? 表題作のほか4編を収録した本格ミステリ短編集。

*伊豆高原殺人事件
*激走の罠
*廃屋の美女
*交換劇の結末
*ことわざ連続密室殺人

●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう)
1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。

ラベンダーの殺意

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NEW『ラベンダーの殺意』

大谷羊太郎・著

深窓の令嬢を襲う、巧妙に仕組まれた殺人トリックの罠!

 三角関係を精算するために、恋敵の池川由利のアパートを訪ねた世間知らずのお嬢様・神野祥子は、ふとしたはずみから由利を殺害してしまった。罪の意識におののき、夢遊病者のように深夜の街を彷徨する祥子はそのまま…。その数日後、失踪した祥子の妹から捜索依頼を受けた私立探偵の牧原慎介は、持ち前の鋭い観察力と俊敏な行動力で祥子の行方を追う。しかし、牧原の前にあらわれたのは死亡したはずの由利の姿と、驚愕の殺人トリックだった。長編推理サスペンス。

●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう)
1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。

やまびこ129号 逆転の不在証明(アリバイ)

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NEW『やまびこ129号 逆転の不在証明(アリバイ)』

大谷羊太郎・著

東北新幹線、空前のアリバイトリックを解明せよ!

 レイプ事件が発端となり、女が殺された。しかし容疑者は三人の証言者に支えられた鉄壁のアリバイで武装していた。大宮駅から宇都宮に向け東北新幹線「やまびこ129号」に乗った容疑者が、東京で犯行におよぶ事は可能なのか。はみ出し警部補・八木沢がつきとめた意外な真相とは…。長編本格ミステリの傑作。

●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう)
1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。

十億トンの恋

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NEW『十億トンの恋』

藤本 泉・著

箱入り娘の“東京”は幼馴染みの“東京湾”と激しい恋に落ちる

 父親ジャポン氏の言いなりになってせっせとおめかしする“東京”。彼女を昔から知っている“東京湾”は、今の姿を複雑な思いで眺めていた。あの頃の、野暮ったい、それゆえに香り高い花にも似た輝くような若さと真面目さは、どこへ行ってしまったのだろう。運送屋であるとともに詩人でもある彼は、ついに娘を強引に奪うことを決意する…。(「十億トンの恋」)
 第6回小説現代新人賞を受賞した「媼繁昌記」のほか、「黒いピグマリオン」「九条の尼御前」「十億トンの恋」といった単行本未収録の短編小説、さらには雑誌・新聞・地域広報誌に寄稿したエッセイなどを収録。電子オリジナルの作品集。

●藤本泉(ふじもと・せん)
1923年、東京生まれ。日本大学国文科卒業。1966年に「媼繁盛記」で第6回小説現代新人賞を受賞し文壇にデビュー。部落問題を扱った第17回江戸川乱歩賞最終候補「藤太夫谷の毒」(のちに『地図にない谷』と改題して刊行)、第75回直木賞候補『呪いの聖域』、第30回日本推理作家協会賞長編賞候補『ガラスの迷路』など話題作を立て続けに発表したのち、1977年に『時をきざむ潮』で第23回江戸川乱歩賞を受賞。その他、伝奇ミステリ「えぞ共和国」シリーズなど著書多数。1989年2月、旅行先のフランスから子息に手紙を出したのを最後に消息を絶ち、行方不明のまま現在に至っている。

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